あいにくの天気の中始まった函館小旅行2日目。
とは言え、今日の夕方には東京に戻らないといけない。
そんな僕に許された時間は午前3時間、午後3時間の計6時間。
いくつか選択肢は用意しつつ、その場その場の気分を大切にしながら過ごします。
それが独り旅のいいところだから。
朝食は朝市に行ってみようかとも思ってたんだけど、
どう考えたっていかの時期にはやや早い。
その上、天気が悪いとはいえ連休中。相当混んでることが想定される。
嫌な思いをする割に、それほど美味しいものに出会えない気がしたので、
朝市はパスして、東横イン名物の朝食(おにぎりと味噌汁)でしっかり腹ごしらえ。
東横インの好きなところは、質素でもちゃんと米を用意してくれるところ。
先日、静岡で泊まったホテルなんかは、朝食付きと歌っていながら、
パンと中華風のスープしか出なくてがっかりしたからね。
同じ「主食+汁物」なのに不条理だとは思うけど。
これでも一応日本男児。朝は米を食べないと、食事した気にならんのだ。
話が逸れた。
そんなこんなで、9時ごろにチェックアウト。
最初の目的地は、ダメ元で五稜郭公園へ。
場合によっては朝イチで松前に移動するって選択肢もあったんだけど、
前日会った後輩から、松前もまだまだ桜は咲いてないと聞いてたのと、
帰り、函館まで戻ってくる時間が無いから、木古内あたりから列車に乗ることになるけど、
それだと自由席で座れる保証がない、っていうのとで断念しました。
明日から仕事なので、できるだけ体力は温存したい、っていうのも今回の大事な観点。
ホテル最寄りの松風町電停から市電に乗り、五稜郭公園前電停で降りて、
そのまま脇目もふらずに五稜郭タワーへ。
実はこの五稜郭タワー、建て直してからは登ったことが無い。
昔の低かったタワーは2-3回登ったけどね。
ここは観光スポットだから、時間が遅くなればなるほど混むのはわかりきってる。
だから、真っ先に行く。
タワーに登るだけで840円はちょっと高くないかとは思ったけど。
「旅先で払う金額は(よほど高額でなければ)気にしない」というのが
旅を楽しむ秘訣なので、気にせず払い、エレベーターへ。
あっさり並びも待ちもせずに最上階、地上102メートル地点へ。
このタワーの展望台が鋭い逆三角形に作られてる意味がよくわかりました。
眼下の景色が足元までよく見える!
そして五稜郭がちゃんと星形に見える!
さらに、前情報のとおり、桜の「さ」の字も無い!!
桜が咲いてないのにはガッカリしましたが、
このタワーに登ってみたのは正解でした。
これは天気が良ければかなり楽しめると思います。
840円の価値あり。函館に行ったなら必見ですよ!
函館山方面もよく見えるんだけど、今日は天気が悪いのでうっすら。
午後、函館山に登ってみようかというプランもあったんだけど、
この時点でかなり行く気が薄れる。
たっぷり30分ほどタワー最上階で遊んで、タワーから下りてきた後は、
それでも五稜郭を散策しようと城内に入ったものの。。
そういえば、箱館奉行所が再建されたって聞いてるけど、
まだ一度も行ってない、と思い直して、一直線に奉行所へ。
前回、何年か前に来た時にはまだ工事中だったんだよね。
ここも入館料500円。(^^;
でも、かなり楽しめました。
僕も歴史好きが高じて、各地の歴史的建造物を見てきてるけど、
この建物、意外と質素な作りなのに驚きました。
格式の高い部屋と言われても、天井の作りも他の部屋と変わらないし、
欄間に精巧な彫刻が入ってるわけでもない。
大広間・一の間の違い棚は凄まじい光沢を放ってましたけどね。
史料が残ってなくて再現できなかったのか、そもそも質実剛健な作りだったのか。
非常に興味深く見学させてもらいました。

有珠の善光寺とかと比べても、あっちの方が豪華かも、と思えたくらい。
でも、再建の過程を記録したVTRを見ていると、
現代に残る伝統技法の粋を集めて再建された様子がよくわかりました。
これを再建すること自体が、あるいは伝統技法の継承にも役立ったかもしれません。
箱館奉行所をひととおり見学し終えた時点で、時刻は11時。
お昼時になると、周辺の飲食店は激混みするのは分かりきってるので、
とりあえず五稜郭タワー方面へ移動。
五稜郭タワー2Fに五島軒があるのを確認してたんで、
できれば五島軒のカレーを食べたかったんですが、あいにくすでに満席。
なので、道を渡ったところにある、函館ラーメンの名店「あじさい」に行きました。
幸い、待ち時間無しで入れて、頼んだメニューは塩チャーシュー麺。
あっさりしてるのに奥深い味わいのスープに細めの麺がよく絡み、
チャーシューもやや硬かったですが肉の旨味がよく出ていて美味でした。
ゆっくり堪能したあと、会計を済ませて店を出ると、
そこには行列が・・・(^^; やはり早めに来て正解だったみたいです。
ここであいにく雨が降り始めたので、五稜郭の散策は断念。
函館山もダメそうなので、いきなり午後の予定が立たない時点に。(^^;
ただ、午後から天気が崩れそうなのは前日から想定済だったので、
最後の手段として、プランCを用意してました。
そのプランCのために、五稜郭公園前電停まで戻って乗った電車は
駅方面行きではなく、逆方向の湯の川行き。
そう。プランCとは他でもない。日帰り温泉コース!
とりあえず湯の川温泉電停で電車を降りて、目についたのが
北海道内では知らないもののいない、野口観光グループ参加の湯元啄木亭。
多少高いかもしれないけど、ここならはずれはあるまい、ということで
行き先はここに決定! 旅先で払う金額は気にしない!(笑
ただ、日帰り入浴は13時からということで、1時間近くロビーで待たせてもらいました。(笑
代金は入浴料700円+タオルセット貸出200円の計900円でした。
次の独り旅から、タオルくらいは持ち歩いた方がいいかもな。(笑
待ち時間の間、暇だったので、ダメ元でJR北海道の予約サイト覗いてみたら、
なんと帰りに乗る予定の特急列車、指定席に空席が!
大慌てで確保しました。これで寒い中ホームで並ばなくて良くなった。ラッキー。
最上階11Fにある展望大浴場は、浴槽の種類は少ないものの源泉かけ流しで、
とてもよいお湯でした♪
たっぷり1時間はお風呂で温まり、14時過ぎに再び市電で駅へ。
駅では1時間ほど待ち、新青森行特急スーパー白鳥に乗車。
新青森には若干遅れて18:05頃到着。
大急ぎで夕食を調達し、新幹線ホームで待つ「はやぶさ」へ。
あとはただひたすら南下するのみです。
18:24発のはやぶさが東京に着いたのは21:20過ぎ。3時間切ってます。すごい。(^^;
こうして、非日常はおしまい。
明日から日常に戻ります♪