聖地巡礼の旅(5) 白浜編(上)

すっかり間があいてしまいました。すみません。
前回、伊勢を後にして大阪に辿り着いたところまでお話したと思います。

2013年9月14日 (土) 聖地巡礼の旅への決意

2013年9月14日 (土) 聖地巡礼の旅(1) 東京編


2013年9月23日 (月) 聖地巡礼の旅(2) 神戸編


2014年2月17日 (月) 聖地巡礼の旅(3) 刈谷編


2014年7月22日 (火) 聖地巡礼の旅(4) 伊勢編(上)

2014年7月26日 (土) 聖地巡礼の旅(4) 伊勢編(下)

翌7月20日(日)、朝7時頃にホテルを出て、地下鉄を乗継ぎJR天王寺駅へ。
ここで、首都圏ではとうの昔に退役済の旧国鉄車両103系やら201系に出会い感動。

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しかも201系はラッピング塗装までされている! まだまだここ大阪では主力車両として使用されているようですね。
そんなこんなで、7:59発の特急くろしおに乗り込み、大阪を出発です。

大阪府を抜け、和歌山県に入り、和歌山市を過ぎると、沿線にはみかんの木と思われる木がたくさん見られるようになります。

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この平らな土地に、田んぼや畑じゃなくてみかん畑というあたりが、なんとも不思議な光景ですよね!
列車は以外にも山の中を通り抜け、大きな風車の建つ山を見送ると、ようやく海が見えてきました。

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そして列車に揺られること2時間強、ようやく目的地の白浜駅へ到着。

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実は今回の旅、ここからはノープランだったりしました。ただ、夏場の白浜はとてつもなく混むと聞いていたので、漠然とレンタカーは無いかなぁ、とは思ってたのです。

いつもなら、ここで公共交通機関を考えるところなんですが、今回の目的地の一つが、バスもほとんど出ていないらしいことも事前に調査済み。だからといってタクシーだなんて贅沢をするつもりもなし。

レンタカーも公共交通機関もダメなら、レンタサイクルはどうだろう? ということで、実は調べるだけ調べていた白浜駅の駅レンタカーに行き、レンタサイクルをゲット。

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ここからは自転車で白浜町内をめぐります。
白浜駅は、白浜町の中心地から外れた郊外に位置しているので、まずは街の方を目指してスタート。ちょっとした山坂を頑張ってこいでいくと、やがて海に出ました。

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おお♪ なんか南国だ♪
こんな気持ちいい道を走っていると、目的地に向かう標識が見えたので、そこから山側へ曲がり、坂道へ。
実はここからが大変でした。行けども行けども上り坂で、途中で諦めて自転車を押して歩きます。そして1時間近くも進んだでしょうか。ようやく目的地に到着。

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これが今回の旅の目的地「天響の門」です。見てのとおり、お箏の琴柱をモチーフにしたモニュメントですね。近くには宮城道雄先生の胸像や、先生の作品「浜木綿」の歌碑などが並びます。

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ここも、伊勢の記念碑と同じく20年前の宮城道雄生誕100年記念事業で建立されたもので、天響の門の碑文には先代の宮城宗家、宮城数江先生のお名前が刻まれてました。
ここ白浜も宮城道雄先生が生前こよなく愛した土地の一つで、この土地を舞台にした曲「浜木綿」を作曲されています。このことがご縁で、宮城道雄先生のご命日を「浜木綿忌」と申し上げ、その前後にはここ天響の門を始め全国各地の先生ゆかりの土地に宮城社一門が集って先生のお心を伝承するとの誓いを新たにするのです。

ようやく天響の門に辿り着いた時にはすっかり消耗して汗だくになっていた僕は、近くにあった「紀州博物館」に休憩がてらお邪魔することにしました。
もちろん館内を撮影するのは憚られるので写真はありませんが、様々な土地の焼き物、浮世絵などなど一級の美術品が数多く展示されており、大変興味深く拝見しました。

たっぷり1時間ほど見学した後、天響の門周辺に広がる「平草原公園」を散策してみましたが、この行楽シーズンというのに人っ子一人おらず、大変寂しい雰囲気でした。道理でロクにバスも走ってないわけです。公園自体は何本も散策路が設けられ、民俗資料館もあり、相当な予算をかけて整備された様子なのに、もったいないことこの上ない感じです。

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ここは対して興味も持てず、ほどほどに切り上げて、街の方に降りていくことにしました。途中、視界の開ける場所を見つけたので、そこで写真を何枚か。

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もう少し続きそうなので、ここで一旦切ることにしますね。白浜編、後編もお楽しみに。