任意団体の口座開設には、ろうきんがおすすめ。

ちょっと自分語りをお休みしまして。
というか、タイトル通りなんですけど、今回改めて再認識したので、文章に残しておきます。

任意団体の口座開設

任意団体というのをご存知でしょうか。

団体にはいろいろ種類がありますが、特定非営利活動法人（NPO法人）とか、一般社団法人など「法人」という名称のつく種類の団体の場合は、団体として法務局に登記し、ひとつの責任ある主体として認められ、団体としての契約行為や、財産の所有が認められます。これを「法人格を持っている」と言います。

一方で、複数の会員が集まって設立した団体のうち、こうした法人格を持たない団体を「任意団体」と言い、多くの市民団体はこの形態を取っています。

そして、この「法人格」の有無が、いろいろな取引や契約に様々な影響を及ぼします。

任意団体でも、会として活動する以上は、お金の動きが発生することがあります。

会のお金を保管したり、振込などによる決済に用いたりするのに、金融機関の口座が必要になることがあります。

また、行政などの補助金や助成金を受けようとする場合に、現金で払って貰えず、振込になる場合が多く、この場合も口座が必要です。

そんな時に、任意団体でも、団体名義で口座を開設することができます。
でも、その金融機関によって、任意団体の場合、利用に制限が生じる場合が多々あります。

僕が、様々な団体の口座を、様々な金融機関で開設した経験の中から、特におすすめなのが「ろうきん」こと、労働金庫です。

任意団体の活動には、実質的にインターネットバンキングが必須

なぜ僕がろうきんをおすすめするかと言うと、任意団体でもインターネットバンキングの利用ができるからです。

聞いた話によると、北洋銀行等もネットバンキングが利用できると聞きますが、僕は個人的にこの銀行で以前嫌な思いをしているので、自分は積極的には使いませんし、おすすめもしません。

そして、室蘭市内の金融機関で言うと、地元の室蘭信用金庫さんは、任意団体にはインターネットバンキングは使用させてません。

なぜインターネットバンキングが必要かと言うと、窓口営業時間等に左右されないからです。

近年、各金融機関とも、支店統廃合を進めており、窓口自体が減っています。さらに、窓口営業時間を短縮するケースも増えており、昼休みを取っているところもあります。

何が問題かと言うと、多くの市民団体の場合、メンバーは本業となる仕事を持ちながら活動しているということです。

つまり、平日日中は、働いているということ。

そんな人達に、昼休みすら窓口を閉め、15時で窓口が閉まってしまうのでは、とてもではありませんが、金融機関を利用することなどできません。
昼休みも営業している大きな店舗に行くのに、わざわざ車を出さなきゃいけないのであれば、昼休みに用事を済ませるというのも現実的では無くなってきます。
そうなると、極端な話、お金の出し入れのために有給休暇を取るのか？　という話になってしまいます。そんなことのために有休取ってられないです。

さらに問題なのは、振込等の手続きをするのに、窓口で手続きをすると、振込手数料がかなり高額になること。そして、ATMでの振込は、一回の振込金額に上限が設けられている上、小銭の受け入れをしなくなったことです。
1円単位の端数の付いている金額を払う場合は、ATMでは振込出来ないということですね。

振込手数料も一件一件なら数百円の差ですが、年間十数件も振込を行うなら、この手数料の差額も馬鹿になりません。予算の少ない団体だと、この振込手数料は結構大きな問題です。

他の金融機関が、どうして任意団体にインターネットバンキングを開放してくれないのか、不思議でなりません。

インターネットバンキングの利点

インターネットバンキングの場合は、窓口に行かなくても、ネット環境さえあれば、いつでも、どこでも、振込や残高確認ができます。

ろうきんの場合はシステムの関係で8時～21時の利用時間ですが、それでも店舗窓口の営業時間より遥かに長い。

しかも、振込手数料も窓口やATMより安く設定されている上、1円単位での振込も可能です。

実は僕が事務局を担当している某団体で、昨年、振込決済をほぼすべてろうきんのネットバンキングに切り替えたのですが、年間の振込手数料の総額が約3割削減できました。

こんな便利なインターネットバンキングを利用させてくれるだけでも、任意団体のメインバンクとして、ろうきんさんを選ぶ理由としては、十分だと思います。

実はこのたび、また新しい団体を一つ立ち上げたのですが、そのメインバンクにろうきんさんを選んだのも、こんな理由だったります。

市民団体の事務局の皆様。金融機関でお困りなら、ろうきんさんへの切り替えがおすすめですよ！