北海道室蘭市にある、絵鞆小学校をご存知ですか?
現役校舎としては珍しくなった、円形校舎を2つ連ねた構造の校舎です。
今年度限りで閉校となる予定のこの校舎を後世に残したいということで、この度、同志の皆様と行動を起こしました。
円形校舎は、戦後すぐの、物資不足の時代に、
「狭い土地でも広く作れる」「資材を節約できる」などの特徴が注目されて、
全国で100例以上が建設されたそうですが、その多くが既に役目を終え、解体されたものや、山奥の廃村で廃校になったままのものが多くなってきています。
この円形校舎、もともとはこの絵鞆小学校のように、
手狭になったらどんどん円形校舎を増設していくことを考えて設計されているそうなのですが、
実際にこうして複数の円形校舎が結ばれた形で残っているのは珍しいのだそうです。
建物を所有する室蘭市は、すでにこの2棟のうち1棟の保存を決定し、
校舎周辺に存在している貝塚からの出土物や、
市内のすでに閉校した学校のゆかりのものを展示する場所としての活用を
打ち出しています。
問題はもう1棟です。この1棟をどうするかの結論が出ていません。
僕達は、このもう1棟も含め、2棟両方の保存を願っています。
なぜなら、先述したとおりこの絵鞆小学校は、
そもそもの円形校舎の設計思想を全うした稀有な例だからです。
2棟一緒に保存することで、この建物の歴史的建造物としての価値は最大限になります。
とは言え、これだけの建物ですから、維持するだけでも莫大な費用がかかります。
「歴史的価値があるから、残す」だけでは大義が立ちません。
そこで、この校舎の活用方法も一緒に皆様と考えて行ければと考えてます。
まずは、行政に「多くの人がこの建物の保存を願っている」ということを
知ってもらう必要があります。そのために、僕たちはWeb署名を用意しました。
もしも当ブログご覧の皆様でご賛同頂ける方がいたら、是非ご署名をお願いします。
宛先:室蘭市長 青山剛様 室蘭市教育長 山田進様 室蘭市教育委員長 西里弘二様
絵鞆小学校の円形校舎を2棟共保存して下さい。