ひとやすみ ~一人旅の魅力~

後半の白浜編に入る前に、僕なりの一人旅のメリット・デメリットを少し語ってみたいと思う。

旅は楽しいものですよね。みんなでわいわい行く旅行も、とても楽しいものです。
でも、一人旅もまた、みんなで行く旅行とは違う魅力があるんです。

<一人旅のデメリット>
・話し相手がいない。
・迷子になった時など、自分だけが頼り。
・旅の段取りを全部自分で決めなきゃいけない。

そのくらいかなぁ。
次にメリットをちょっとしたコメントも含めて描いてみます。

<一人旅のメリット>
・自分の興味・関心に合わせて行動できる。
→マイナーな趣味・関心を持ってる人なら、他の人と行動してると同行者に遠慮して行きたいところ行けない・・的なことってあるんじゃないかと思います。一人なら、旅先で気になるものがあれば、その場で予定変更しても誰からも文句言われません。

・旅程を自分の好きにできる。

→複数人で行動する場合は、ある程度旅程をかっちり決めて、何時までにどこに行って、どこを見て、どこでご飯食べて・・・と綿密な計画が必要ですよね。一人旅にそんなもんは必要ありません。最低限、行き帰りの交通手段と、期間中の宿泊先だけ確保出来れば、あとは全部自分の思い通りに行動できます。

・全て自己責任

→旅先でどんなに気が変わっても、あるいは事故やトラブルがあっても、同行者に迷惑はかからない。たったそれだけで行動の幅が広がります。ただ、全ては自分の責任で解決しなきゃいけない。それもまた自己責任のうちですね。

こんなところでしょうか。
一人旅がとにかく「自由」だってことはご理解頂けるのではないでしょうか。
とは言え、既婚者で家族のいる方だと、自分一人だけ気軽に一人旅というわけにも行かないかもしれません。

そういう意味では独身者の特権とも言えるのかもしれませんね。

聖地巡礼の旅(4) 伊勢編(下)

少し間があきましたが、伊勢編続けます。
ようやく聖地巡礼旅っぽくなります。

2013年9月14日 (土) 聖地巡礼の旅への決意
2013年9月14日 (土) 聖地巡礼の旅(1) 東京編

2013年9月23日 (月) 聖地巡礼の旅(2) 神戸編

2014年2月17日 (月) 聖地巡礼の旅(3) 刈谷編

2014年7月22日 (火) 聖地巡礼の旅(4) 伊勢編(上)

午前中、突然降りだした雨で大慌てしたのを反省し、昼食後は一旦伊勢市駅へ戻って、ロッカーの中から折りたたみ傘を取り出しました。これでロッカー代300円余分にかかってしまいましたが、まぁコンビニでいらないビニ傘買ったと思えば一緒ですね。

駅前のバス停から、内宮前行きのバスに乗り・・・ だけど終点まで行かず、何故か猿田彦神社前で下車。

なぜだと思います?

・・・・なぜなら、ここに、この旅の主目的があるからなのです。

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なんだコレ? と思われる方も多いかもしれません。このモニュメントは宮城道雄記念碑。宮城道雄先生の生誕100年を記念して、宮城会が主体となり、伊勢市など関係団体の協力で建立されたものです。

説明書きはこちら。
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モニュメント本体はこちら。
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碑文が2つあり、1つは宮城道雄先生の略歴、もう一つは随筆「五十鈴川」の一節が刻まれています。

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記念碑を見学後は、近くの小道を通って内宮に向かいます。
沿道にはきれいな花が咲いてました。

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小道の周囲には味わいのある和風建築が続きます・・・が、内宮が近づくにつれて、人がどんどん増えて歩くのも困難に。(^^; しかも雨まで降ってきます。

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てんやわんやで、ようやく皇大神宮、別名「内宮」に到着です。
日本で最も尊い神様のお住まいです。

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一の鳥居をくぐると、すぐにある橋が五十鈴川にかかる宇治橋です。
ちなみにこの鳥居は、かつての御正宮の棟持柱を再利用して作られているそうですよ。

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橋を渡ると境内ですが、外宮に比べてずいぶん「庭園」っぽいなぁと感じます。

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帰ってきて調べたところ、ここはまだご神域ではなく、神苑と呼ばれる区域だそうで。
鳥居をくぐる度に森はどんどん深くなります。

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参道右手に手水舎があるので、そこで手と口を清めて進みます。
すると、参道は五十鈴川の河原へ。ここで川の水であらためて手を清めます。

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河原を過ぎると、参道は本格的に森の中に入っていきます。
清浄な気が満ちているのを感じます。

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いくつもの巨木を見ながら参道を進むと、いよいよ石段の上に御正宮が。

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真新しい板塀と鳥居が眩しいです。そしてここで雨が上がるという奇跡が。

行列に並んで、ようやく天照大御神さまにご対面です。
とは言っても外宮と同じで、御正殿までは行けず、鳥居をくぐったところでご挨拶ですが。(^^;

まずもって、無事ここに来られたことをお礼申し上げた上で、
この日本に生んでいただき、日々何不足なく平和に暮らさせて頂いていることに深くお礼申し上げました。
いつもお守り頂き、ありがとうございます、と。

参拝を終えた後は、一の別宮である荒祭宮へ。

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このお宮がお祭しているのは、天照大御神さまの荒御魂。
このお宮ではお願いごとをしてもいいことになっているそうです。

普段、神様にお願いごとをしない僕ですが、ここで1つだけお願いごとをしました。

生まれ育った土地に帰り、人のために役に立ちたいです、と。
そのために今まで以上に精進するので、どうかお見守り下さい、と。

天照大御神さまがお聞き届け下さるかどうかはわかりませんが、
僕は大御神にお誓い申し上げたとおり、これまで以上に室蘭のために精進するのみです。

この後、境内のいくつかの別宮をお参りしたのですが、写真があまりありませんでした。。
なので、参道の写真をいくつか。

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そしてたっぷりご神域の空気で身を清めて、いよいよ内宮を後にします。
その前に、宇治橋を下から撮影できるポイントがあったので、一枚パチリ。

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千年前から変わらない光景なのでしょうね。

内宮を辞した後は、バスで伊勢市駅に戻り、そこから近鉄特急で、今度は名古屋ではなく大阪に向かいます。行き先は大阪上本町。2時間ほど列車に揺られて、大阪に到着です。

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伊勢編はここで終わりですが、旅はまだ続きます。次は白浜編です。

聖地巡礼の旅(4) 伊勢編(上)

7月の3連休。めずらしく北海道での予定が入ってない3連休でしたので、今回は一人旅をしようと予定を立てていました。

僕の一人旅は、2012年の道北・礼文島の旅から始まって、昨年は函館・江差線の旅と続いてます。(道北・礼文島の旅は旧ブログからの写真転載がうまくいっておらず、写真が表示されません。。あと江差線の旅はブログ記事が無くFacebookへのリンクです。すみません。)

そして去年の9月からは、今回の一連の旅のテーマである「聖地巡礼」が始まってます。
聖地とは? 巡礼とは? というあたりは昨年9/14の記事をご参照下さい。

2013年9月14日 (土) 聖地巡礼の旅への決意

2013年9月14日 (土) 聖地巡礼の旅(1) 東京編

2013年9月23日 (月) 聖地巡礼の旅(2) 神戸編

2014年2月17日 (月) 聖地巡礼の旅(3) 刈谷編

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少々前置きが長くなりました。本編に入りましょう。
7月19日(土) いつもより少し早起きをして、最寄り駅6:01発の列車で出発。東急線とJR横浜線を乗り継いでまずは新横浜駅に向かいます。
途中、横浜線のE233系を初体験。つい最近まで205系のボロ電車が走っていたので、最新式のE233系が走っているのには妙な違和感がありました。

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そんなこんなで新横浜駅に到着。一人旅の時には少しでも節約のために自由席利用です。
なので、乗る新幹線も自由席が少ない「のぞみ」ではなく、でも各駅停車の「こだま」でもなく。中間をとって、「ひかり」を選びました。

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おかげで無事ゆったりと座ることができ、名古屋まで快適な移動を楽しめました。

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ここでハプニング発生。
名古屋8:37発のJR快速みえに乗る予定だったんですが、きっぷ購入に手間取る。
いやぁ・・「快速」という名に騙されて、通常の近距離切符買おうとして、「あれ? 路線検索だと2000円って出てたのに、2000円のボタン無いなぁ・・。」と。。
よく見たら特急指定席券売機のところに快速みえの表記が・・!!
なんだよ! 快速のクセに別料金取るのかよっ! と小声で毒づきつつ、指定席券売機で切符を買おうと操作したら・・・
「ただいまご指定の列車はお取り扱いできません。係員のいる窓口にお尋ね下さい」と表示されて買わせてくれません。(T^T)

みどりの窓口に行ってみると、まぁいつも通り長蛇の列。
いや、むしろ連休で普段移動し慣れてない人たちが、券売機でも買えるきっぷを買いに窓口並んでるもんだから、いつもよりも列は長い。
快速みえの発車まであと5分。この時点で快速みえへの乗車を諦め、プランBに移行することにしました。

プランBというか、おそらく名古屋から伊勢に行く方法としては、こっちの方がたぶん基本。

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近鉄線に走って、8:50発の特急に乗り出発。お代はJRより870円ほど高かったですが。。(^^;

電車は快調に三重県へと入り、四日市の工場地帯を抜け、県庁所在地の津を抜けて、田園を真っ直線に走り抜けて10:20に伊勢市駅へ到着!

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この時点で天気は薄曇り。外を歩くにはありがたい天気でした。
伊勢といえば神宮参拝! まずは外宮からお参りするのがしきたりだそうなので、駅から徒歩5分のところにある外宮に向けて表参道を歩きます。

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沿道には由緒ありげな建物が立ち並びます。
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そしてようやく外宮の前の広場に出ます。

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外宮は正式には豊受大神宮と申し上げるそうで、お米を始め我々日本人の衣食住に関わる全てを司っておいでの豊受大御神がお祭りされてます。
内宮にお祭りされている天照大御神さまのお食事を司る神様としてこの場所に招かれたんだそうです。

橋を渡り、一の鳥居をくぐると、周囲の空気が一変します。

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さっきまで聞こえていたまちの雑踏や車の音が遠くなり、代わりに鳥や虫の声が響き渡ります。そして、どこからともなく雷鳴を思わせる低い音が。。

ニの鳥居をくぐると、森はさらに深くなります。

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なんとなく、どこかに似てるなぁと感じながら歩いてたんですが、よくよく考えてみたら東京の明治神宮の森でした。でも、外宮の森の方がずっと深くて静かで神秘的で。こちらがご本家。明治神宮の森はここを模して作られたものなんだろうなぁ、ということが感じられます。

ほどなくして、御正宮にたどり着きます。
昨年、式年遷宮が済んだばかりですので、神様が移られた後の古いお社は解体している最中でした。

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手前側が古いお社。奥の新しい木のお宮が新しい御正宮です。
周囲には、樹齢数百年に及ぶのではないかと思うような大木が立ち並びます。

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そしていよいよ豊受大御神さまとご対面。

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ここより奥の写真撮影は許されてませんので、ここで一枚。
この中に見えている建物よりも80mも奥に御正宮があり、そこに神様がいらっしゃいます。

二礼二拍手一礼でお参りさせて頂きました。
まずもって、この国に生を受け、何過不足無く平和に暮らさせて頂いていることに深く深く感謝申し上げて、日々見守り、お導きを与えて頂いていることを心からお礼申し上げました。

それだけかって言う人もいそうですよね。
せっかく伊勢まで行って、願い事をしなくてもいいのか、と。

僕はもともと、どの神様に対しても基本的にお願い事はしないことにしてます。
あえて僕がお願いしなくても、僕にとって何が必要か、神様は当然ご存知です。
神様に見守って頂けてるなら、必要な時に必要な助力を授けて下さいますし、
逆に授けて頂けないということは僕には不要ということです。

だから、僕はただ神様に感謝だけすればいいのです。
いつも見守って下さってありがとうございます、と。
いつもお導き頂いて、必要なものを授けて頂いて、ありがとうございます、と。

御正宮をお参りした後は、境内にある別宮をお参りします。
まずは一の別宮「多賀宮」。境内のちょっとした高台にあります。

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お宮の前はちょっとした谷になっていて、自然のままの姿が見てとれます。

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その後は高台から降りたところにある土の宮と風の宮にお参り。ここでも申し上げることはシンプル。「いつもお守りいただきありがとうございます。」と。

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ひととおり境内を参拝して歩いた後は、境内にある「せんぐう館」を見学。

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内部は撮影禁止だったので写真は無いですが、その名のとおり式年遷宮についてと、神宮で日々行われているお祭りについてわかりやすく展示されてました。
特に式年遷宮についてはかなり力が入っていて、館内に原寸大の御正殿の模型があったのには驚きました。さすがに全体というのは無理で、全体の4分の1だけが壁から飛び出しているような形状でしたが、それだけでも巨大さがとてもよくわかります。

僕はこういう展示が大好きなので、じっくり見て回っていると、天を貫く雷鳴と、屋根を打つ雨の音が響き始めます。
境内を回っている時から感じていた低い音は、やはり雷鳴だったようですね。

しかし、せんぐう館に入る瞬間まで雨降りを待って頂いたことに、やはり神様のご加護を感じずにはいられませんでした。なんせ、僕は駅のロッカーに傘を置いてきてしまっていたので、外を歩いている時に降られるとずぶ濡れになるところでしたから。

せんぐう館で雨が止むのを待ちます。
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普段は憂鬱な雨降りでも、神様のお計らいで雨宿りをしながら眺める雨はまた違って感じられるものです。
幸い、僕がせんぐう館をひと通り見終わり、池の見える場所で20分ほど休憩している間にほどなく雨は上がり、僕はせんぐう館を、そして外宮を後にしました。

もちろん、ご神域を出る橋のところから、御正殿の方向に向かって深く礼をして、雨に打たれずに済んだことをお礼申し上げました。

外宮を参拝した後、時間は13時過ぎ。
なので、門前にあるお店で、有名な伊勢うどんを頂きました。
お店の親切なお姉さんが、とろろうどんがおすすめと言うのでそれを頼んで堪能しました。

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やわらかなうどんに、濃い目のタレがよく絡み、美味でございました。
ここで、内宮に向かう前に一度、傘を取りに戻ることを決め、食後は一旦伊勢市駅に戻ることといたしました。

(伊勢編(下)に続きます。)

室蘭工場夜景観光バス

ちょっと遅くなりましたが、室蘭観光レポートをもう一つ。
7/5(土)に、けんけん会のまち歩きに参加したのは先週レポートしたとおりですが、実はこの日、もう一つツアーに参加して来ました。
まち歩き終了後、すっかり晴れていい天気になった空を見上げた僕に、ある考えが閃きました。この天気なら、夜景観光バスも行けるかも! と。
幸い、夜景観光バスの申し込みは、旧室蘭駅内の室蘭観光協会で出来たので、まち歩き終了後に申し込んで、19時ちょっと前に再び旧室蘭駅へ。

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受付は観光協会窓口にて。代金の1000円を支払って、バスを待ちます。そしてほぼ定刻通りにバス到着!

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ショボい路線バスを想像してたんですが、大型のバスが登場してびっくり。
しかも東室蘭駅から大量のお客さんが乗ってきてて、さらにびっくり。

旧室蘭駅からは10人が乗車し、ほぼ満員の状態で旧室蘭駅を出発。
バスは一路、第一のスポット道の駅「みたら」へ向かいます。

聞こえてくる会話を聞いてると、意外に札幌方面から来ている人や、市内から来ている人など、色々の様子でした。
ガイドさんの説明も、小学校の郷土の授業で習うような内容でしたが、「知らなかった」「そうだったんだ」という声が聞こえていたのが印象的でした。

そうこうしているうちにみたら室蘭へ到着。ここでは20分間滞在。
おそらく日没待ちの意味合いもあるんでしょうね。

みたらの売店もちゃんと営業してて、乗客が思い思いにいろいろなものを買い求めてましたよ。そして、外はちょうど日没直後の夕焼け空。

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雲の位置がちょっと残念ですが、オレンジ色の光が水面に反射してとてもきれいでした。大黒島がちょうどいいアクセントになりますね。(^^

19:30にバスはみたらを出発。来た道をちょっとだけ戻って、祝津公園に登っていきます。この狭いクネクネした道をよく大型バスが通るもんだと感心していると、小高い丘の頂上にある展望台へ。
ここが室蘭で3カ所目の夜景遺産に認定された「祝津公園展望台」です。ここで20分ほど滞在しました。

空はまだ薄明るいですが、白鳥大橋のライトアップも点灯しており、対岸のJX日鉱日石の工場もぼちぼち保安灯が点き始めてました。

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さすが夜景遺産。周囲からは感嘆の声が上がってました。「白鳥大橋マジきれいだよねー。」という声も聞こえます。

対岸のJXの工場群。
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そして白鳥大橋
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白鳥大橋の白い光=メインケーブルと主塔の明かりは、祝津の風力発電所で発電した電力が使用されており、室蘭市の管轄。オレンジの光=道路の明かりは国道ですので国=北海道開発局の管轄だそうで。エコな電力で照らされているからこその、この美しさというのがなんとなく納得できますよね。

20分ほどの滞在時間もあっという間に過ぎ、バスは白鳥大橋を渡ります。
3つ目のビューポイントは、このツアー最大の目玉。なんせ、普段一般車は入れない場所です。白鳥大橋の北側にある、陣屋除雪ステーションにバスは停車します。
見れば、開発局の道路パトロールの車が待機してくれています。
ここからはJX日鉱日石の工場群が一望のもとに見渡せるのです。

ただ、この日僕は三脚を持って行ってなかったため、この暗さでは撮影に苦労します。。何十枚も撮った写真の中で、どうにかお見せできそうな写真はわずか・・。

でも、なんとなく雰囲気はお分かり頂けるでしょうか。
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対岸から見えていた煙突の炎=フレアスタックもよく見えます。この炎こそ、この工場が改装工事と、大規模消火点検工事を経て息を吹き返した証ではないでしょうか。
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振り返れば、白鳥大橋が間近に見えます。雲が出てきたのか、主塔を照らす光が雲に反射して不思議な光景になっていますね。
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このあたりまで来ると、高台でしかも海の近くということもあり、7月にも関わらず寒さを感じ始めます。他の乗客も同じようで、早々にバスに引き返す人が多数。

予定より若干早く発車したバスが次に向かったのは、崎守埠頭です。大型の豪華客船が来た時に接岸するこの埠頭は、普段はコンテナ埠頭・チップ埠頭として使用されてます。

ここからは室蘭港を一望にできるうえ、JXのプラントが間近に見られるビューポイントなのです。

まずはちょっと遠くなった白鳥大橋。
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そして間近にある工場のプラント。
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プラント全体像を写した写真がブレて使い物にならなかったので、アップの写真だけです。すみません。(><

ここでも足元がすぐ海ということもあり、風が強くて寒く、乗客はそそくさとバスに戻り、予定よりも早く発車。
ここからは再び白鳥大橋を渡り、旧室蘭駅へと戻ります。僕はここで降りますが、バスは東室蘭駅まで行きます。

旧室蘭駅に着いたのは21時頃。観光協会も業務終了しており、駅舎にも入れませんでした。でも、夜の旧駅舎もなかなかいい雰囲気ですよね。

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明治44年から、100年以上にわたりこの街を見つめ続けてきた駅舎は、寝静まった街を静かに見守っているように感じました。この駅舎、室蘭市民みんなのお爺ちゃんみたいな存在なのかもしれません。この姿を見るだけで、ほっと心が暖かくなりますね。

駅舎裏の駐車場から、測量山が見えたので一枚。
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このライトアップの費用は、市民が一晩いくら、という形で寄付して成り立っています。家族の記念日や親しい人への贈り物として点灯されており、1988年の初点灯以来26年に渡り、昭和天皇の崩御の時と、2012年の吹雪のよる大規模停電の時以外はずっと連続点灯を守り続けています。
まさに室蘭市民の希望の光ですよね。昨年連続点灯9000日を達成したそうなので、次は1万日を達成して欲しいです。

さて。
夜景観光ツアーは終わりましたが、個人的にもう一箇所、白鳥大橋のビューポイントに寄って帰ることにしました。この場所は立ち入っていい場所なのかわかりませんので、場所は内緒で、写真だけアップしますね。

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昨年からスタートした夜景観光バスツアー、行ってみたいとずっと思ってて、ようやく夢叶っての乗車だったわけですが、普段見ることのないふるさとの新しい一面を見られて楽しかったです。
同時に、市外からの参加者が感嘆の声を上げているのを聞いて、これは観光資源としてとても有力だなぁと改めて感じたところです。

今後、みたらでの滞在時間にあわせて何かみたらで催しをするとか(ピアノや楽器のミニコンサートとかも楽しいですよね。サンセットコンサート的に。)
ツアー終了後は自由解散じゃなくて、室蘭やきとりを食べに行くオプショナルツアーを用意するとか、せめてグルメマップ的なものを渡して参加者が自力で行けるように動線を引くなどすると、うまく街にお金が落ちる仕組みになるなぁと感じました。是非、このバスツアーを軸に、室蘭観光を盛り上げて欲しいですね!

けんけん会 まち歩き(後編)

さて。まち歩きレポートの後編です。

旧丸越山口紙店を出た後は、旧札幌通りを大町方面に進み、途中幕西の坂を曲がって登ります。坂の途中には、かつて幕西で働いていた女給さんたち(という言い方をしてましたが、恐らく遊郭の公娼では・・。)が出勤前に入浴したという寿湯の前で説明。

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坂の途中からは、近くの斜面に建つ朽ちかけたアパートが見えます。
これも女給さんたちが住んでいたものなのだとか。

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そして坂の中腹を左に折れたとこにあるのが、街歩きマップにも掲載されている徳久邸。
釘を一本も使用してない純和風建築とか。

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その後は坂を下り、プリンスホテルの裏で折れて再び幕西の坂へ。
その折れるところには昔、料亭「常盤」があった場所だそうです。
戦時中、旧市立病院からここ常盤までトンネルが掘られ、地下に治療室まで設けられていたというのは有名な話ですよね。

再び札幌通に戻ると、次に見えてくるのは旧鈴木歯科医院。
昭和初期の洋風建築ですね。工大の武田先生曰く、「室蘭の病院建築には何故か洋風建築が多い。」と指摘されてました。

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次に見えてくるのは、旧白井毛糸店。これも昭和初期の洋風建築です。
かつては内装も相当凝った作りだったそうですが、改装に改装を重ねた結果、内装は失われているとのことです。

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次に見えてくるのは、以前とあるブログで見て、どこにあるんだろう? と思っていたここ。旧高田合資会社第一石蔵。現在は向井質店さんの倉庫になってます。

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そして次は多田薬局さんの本店倉庫。これは表通りから見えるからか、有名ですよね。ちなみに大正14年の建築。

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で、多田薬局さんのところを折れて、いわゆる「裏浜通り」へ。
この通り、じっくり歩いたのは初めてなんですが、とても面白いんです。
旧室劇跡などの解説もありましたが他にも・・・

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こんなのやら・・・

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こんなのまで。まさに昭和の香り満載の通りなんです。
其の筋のお達しにより・・って、どの筋なんでしょうね。
少々不謹慎ですが、ゲーム「龍が如く」のような繁華街が、かつて室蘭にもあったのかと思うと、危険な香りに少々ワクワクしてしまいますね。

本局前で港大通りに出た後は、有名どころですが北海屋さんに寄り、旧室蘭駅まで戻って、この日のまち歩きは終了でした。

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所要時間は2時間ほど。歩いた距離は2.5キロほどでしょうか。
ここ1年ほど、僕も個人で中央町界隈はずいぶん探検して歩きましたが、まだまだ知らない場所・知らない建物がたくさんあるなぁ、とつくづく感じたまち歩きでした。
歩いたルートはこちら。

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次回、またまち歩きがあれば参加してみたいです。(^^

けんけん会 まち歩き(前編)

先週の土曜日、室蘭の市民団体「蘭歴建見会(通称けんけん会)」のまち歩きに参加して来ました。
今回は、以前よりけんけん会で取り組んでいたまち歩きマップが完成したということで、それを片手に、建築士会の方たちも参加のもと、総勢30人ほどでゾロゾロと室蘭の中央町界隈を歩いてきました。

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完成したマップはこれ。なかなかいい雰囲気ですよね。フルカラー全12ページの大作です。
これをもとに、室蘭観光ツアーガイドの伏木さんのガイドのもと、旧室蘭駅を出発。

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道路を渡った所で旧室蘭駅の説明。その後は小橋内方面に進み、北海道船用品さん、若林金物店さんの前をとおり、長谷川貿易ビルの前で解説。

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ここで、説明は室蘭工大の武田先生にバトンタッチ。建物の建築様式や見どころについて解説がありました。

ここで道路を渡り、長谷川貿易ビルの横を通って裏手へ・・。ちょっと寄り道です。
そこに何があるかと言うと・・・。

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終点!!

そう。札幌と室蘭を結ぶ国道36号線の、ここが終点です。札幌の時計台前から始まり、ここ室蘭市海岸町で終わるのです。

この後、一行は旧室蘭駅前まで戻り、日本一の坂を通って旧札幌通りへ。
日本一の坂でも解説があったのですが、写真撮り忘れました。(^^;

坂を登ったところにある創成館跡で再び説明。でもここも写真撮り忘れ。(^^;
そして視界の開けたところで、手前に見える日本製鋼所、奥に見える新日鐵住金について説明がありました。

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次は室蘭八幡宮。ここでも由来について一通り説明がありました。

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お次は、旧丸越山口紙店さん。レンガ造りの素敵な建物です。

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ここでは、中を見学させて頂くことができました!
大正12年築の建物はとても立派で、しばし呆然。

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太い柱と梁が年月を感じさせます。

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奥には素敵な階段が。僕、実は階段って大好きなんです。(^^
他にもここが商家だった頃の品々が多数残されてました。
なんとか後世に伝えたいものですね。。

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結構長居した後、建物を後にしたのですが、声をかけられて振り返るとレンガの壁一面にバラが咲いてました。なんでも隣家が立ち退いたあとに植えたバラがこんなに増えたんだとか。

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レンガの建物にバラがよく映えますね。

長くなってきたので、ここで一旦切ります。後編をお楽しみに。

自家製梅干しに挑戦!

Facebookではいろいろと投稿してましたが、今年こそ!  と自家製梅干しに挑戦してます。
参考にしたのはこのページです。

梅干の漬け方とポイント
http://www.geocities.jp/sinanozi_123/umenotukekarta.html

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一回目買ってきた梅はこんな感じ。ちょっと青すぎですね。
なので、数日間寝かして、黄色くなってから漬け込み。

漬け込み用の容器を探しに近所のスーパーに行ったら、
ちょうど漬け頃まで熟した南高梅が処分価格で売られてたので、即買い。

なので、当初予定の倍の2キロを漬けることになりました。

上で紹介したページによると、梅干し作りの前半の山場は、
漬けてから3日間。梅酢が上がるかどうか。

梅をたっぷりの塩で漬け込み、上から重石をすると、
梅の水分が徐々に押し出されて容器を満たして行きます。
この水分が「梅酢」で、容器を満たす様子を「梅酢が上がる」と言います。

漬けて1日目の様子。1段目の半分ほどまで上がってます。
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漬けて2日目の様子。梅酢が2段目まで上がりました。
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ただ、次の日で完全に上がるか自信がなかったので、重石を増やすことに。

漬けて3日目。あと一息!
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4日目、ようやく完全に梅酢が上がりました。
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このまま数日置きつつ、次は赤紫蘇を探します。
ただ、最近は梅干しを漬ける人も少ないのか、なかなか売ってません。

スーパー3軒回って無くて、会社近くのイトーヨーカドーで塩もみ済みの赤紫蘇を見つけ、購入。放り込んで3日経った今日の様子がこれです。
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だいぶ梅干しっぽくなりましたね。
梅酢としその殺菌効果で、これなら長期保存できそうです。

このまま梅雨明けの土用干しまで漬け続けます。

そうそう。なんで僕が自分で梅干し漬けようと思い立ったかというと。。
売ってる梅干しが近頃、とんでもなく不味いから。

はちみつ入りの甘い梅干しなんて論外だし、
かつお入りとかも意味が分からない。入れたきゃ後からかつお節入れればいい。
普通に「しそ梅」とか「減塩梅干し」って売ってるやつは軒並み調味梅干で、
水飴やら砂糖やらアミノ酸調味料やらがどっさり入ってて、梅本来の味がしない。

酸っぱい梅干しが敬遠されてるから甘くすれば売れるだろうっていう魂胆だろうけど、浅はかじゃないかなぁ、とつくづく思う。

ちなみに僕は普段、会社にお昼食べる「おにぎり」を作って行くんだけど、
2個持っていくうちの1個は必ず梅干と決めてます。
なので、美味しい梅干があるか無いかは結構死活問題だったりする。

去年は和歌山の方からわざわざ取り寄せた梅干使ってたけど、
これが結構高いので、今年こそは自作しよう! っていうのが動機でした。

目指すは「しょっぱい」ではなく、「すっぱい」梅干。
はてさて上手くいくやらどうやら。今後の展開に乞うご期待です。