7月の3連休。めずらしく北海道での予定が入ってない3連休でしたので、今回は一人旅をしようと予定を立てていました。
僕の一人旅は、2012年の道北・礼文島の旅から始まって、昨年は函館・江差線の旅と続いてます。(道北・礼文島の旅は旧ブログからの写真転載がうまくいっておらず、写真が表示されません。。あと江差線の旅はブログ記事が無くFacebookへのリンクです。すみません。)
そして去年の9月からは、今回の一連の旅のテーマである「聖地巡礼」が始まってます。
聖地とは? 巡礼とは? というあたりは昨年9/14の記事をご参照下さい。
2013年9月14日 (土) 聖地巡礼の旅への決意
2013年9月14日 (土) 聖地巡礼の旅(1) 東京編
2013年9月23日 (月) 聖地巡礼の旅(2) 神戸編
2014年2月17日 (月) 聖地巡礼の旅(3) 刈谷編
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少々前置きが長くなりました。本編に入りましょう。
7月19日(土) いつもより少し早起きをして、最寄り駅6:01発の列車で出発。東急線とJR横浜線を乗り継いでまずは新横浜駅に向かいます。
途中、横浜線のE233系を初体験。つい最近まで205系のボロ電車が走っていたので、最新式のE233系が走っているのには妙な違和感がありました。

そんなこんなで新横浜駅に到着。一人旅の時には少しでも節約のために自由席利用です。
なので、乗る新幹線も自由席が少ない「のぞみ」ではなく、でも各駅停車の「こだま」でもなく。中間をとって、「ひかり」を選びました。

おかげで無事ゆったりと座ることができ、名古屋まで快適な移動を楽しめました。

ここでハプニング発生。
名古屋8:37発のJR快速みえに乗る予定だったんですが、きっぷ購入に手間取る。
いやぁ・・「快速」という名に騙されて、通常の近距離切符買おうとして、「あれ? 路線検索だと2000円って出てたのに、2000円のボタン無いなぁ・・。」と。。
よく見たら特急指定席券売機のところに快速みえの表記が・・!!
なんだよ! 快速のクセに別料金取るのかよっ! と小声で毒づきつつ、指定席券売機で切符を買おうと操作したら・・・
「ただいまご指定の列車はお取り扱いできません。係員のいる窓口にお尋ね下さい」と表示されて買わせてくれません。(T^T)
みどりの窓口に行ってみると、まぁいつも通り長蛇の列。
いや、むしろ連休で普段移動し慣れてない人たちが、券売機でも買えるきっぷを買いに窓口並んでるもんだから、いつもよりも列は長い。
快速みえの発車まであと5分。この時点で快速みえへの乗車を諦め、プランBに移行することにしました。
プランBというか、おそらく名古屋から伊勢に行く方法としては、こっちの方がたぶん基本。

近鉄線に走って、8:50発の特急に乗り出発。お代はJRより870円ほど高かったですが。。(^^;
電車は快調に三重県へと入り、四日市の工場地帯を抜け、県庁所在地の津を抜けて、田園を真っ直線に走り抜けて10:20に伊勢市駅へ到着!

この時点で天気は薄曇り。外を歩くにはありがたい天気でした。
伊勢といえば神宮参拝! まずは外宮からお参りするのがしきたりだそうなので、駅から徒歩5分のところにある外宮に向けて表参道を歩きます。
沿道には由緒ありげな建物が立ち並びます。


そしてようやく外宮の前の広場に出ます。


外宮は正式には豊受大神宮と申し上げるそうで、お米を始め我々日本人の衣食住に関わる全てを司っておいでの豊受大御神がお祭りされてます。
内宮にお祭りされている天照大御神さまのお食事を司る神様としてこの場所に招かれたんだそうです。
橋を渡り、一の鳥居をくぐると、周囲の空気が一変します。

さっきまで聞こえていたまちの雑踏や車の音が遠くなり、代わりに鳥や虫の声が響き渡ります。そして、どこからともなく雷鳴を思わせる低い音が。。
ニの鳥居をくぐると、森はさらに深くなります。



なんとなく、どこかに似てるなぁと感じながら歩いてたんですが、よくよく考えてみたら東京の明治神宮の森でした。でも、外宮の森の方がずっと深くて静かで神秘的で。こちらがご本家。明治神宮の森はここを模して作られたものなんだろうなぁ、ということが感じられます。
ほどなくして、御正宮にたどり着きます。
昨年、式年遷宮が済んだばかりですので、神様が移られた後の古いお社は解体している最中でした。

手前側が古いお社。奥の新しい木のお宮が新しい御正宮です。
周囲には、樹齢数百年に及ぶのではないかと思うような大木が立ち並びます。

そしていよいよ豊受大御神さまとご対面。

ここより奥の写真撮影は許されてませんので、ここで一枚。
この中に見えている建物よりも80mも奥に御正宮があり、そこに神様がいらっしゃいます。
二礼二拍手一礼でお参りさせて頂きました。
まずもって、この国に生を受け、何過不足無く平和に暮らさせて頂いていることに深く深く感謝申し上げて、日々見守り、お導きを与えて頂いていることを心からお礼申し上げました。
それだけかって言う人もいそうですよね。
せっかく伊勢まで行って、願い事をしなくてもいいのか、と。
僕はもともと、どの神様に対しても基本的にお願い事はしないことにしてます。
あえて僕がお願いしなくても、僕にとって何が必要か、神様は当然ご存知です。
神様に見守って頂けてるなら、必要な時に必要な助力を授けて下さいますし、
逆に授けて頂けないということは僕には不要ということです。
だから、僕はただ神様に感謝だけすればいいのです。
いつも見守って下さってありがとうございます、と。
いつもお導き頂いて、必要なものを授けて頂いて、ありがとうございます、と。
御正宮をお参りした後は、境内にある別宮をお参りします。
まずは一の別宮「多賀宮」。境内のちょっとした高台にあります。

お宮の前はちょっとした谷になっていて、自然のままの姿が見てとれます。

その後は高台から降りたところにある土の宮と風の宮にお参り。ここでも申し上げることはシンプル。「いつもお守りいただきありがとうございます。」と。


ひととおり境内を参拝して歩いた後は、境内にある「せんぐう館」を見学。

内部は撮影禁止だったので写真は無いですが、その名のとおり式年遷宮についてと、神宮で日々行われているお祭りについてわかりやすく展示されてました。
特に式年遷宮についてはかなり力が入っていて、館内に原寸大の御正殿の模型があったのには驚きました。さすがに全体というのは無理で、全体の4分の1だけが壁から飛び出しているような形状でしたが、それだけでも巨大さがとてもよくわかります。
僕はこういう展示が大好きなので、じっくり見て回っていると、天を貫く雷鳴と、屋根を打つ雨の音が響き始めます。
境内を回っている時から感じていた低い音は、やはり雷鳴だったようですね。
しかし、せんぐう館に入る瞬間まで雨降りを待って頂いたことに、やはり神様のご加護を感じずにはいられませんでした。なんせ、僕は駅のロッカーに傘を置いてきてしまっていたので、外を歩いている時に降られるとずぶ濡れになるところでしたから。
せんぐう館で雨が止むのを待ちます。

普段は憂鬱な雨降りでも、神様のお計らいで雨宿りをしながら眺める雨はまた違って感じられるものです。
幸い、僕がせんぐう館をひと通り見終わり、池の見える場所で20分ほど休憩している間にほどなく雨は上がり、僕はせんぐう館を、そして外宮を後にしました。
もちろん、ご神域を出る橋のところから、御正殿の方向に向かって深く礼をして、雨に打たれずに済んだことをお礼申し上げました。
外宮を参拝した後、時間は13時過ぎ。
なので、門前にあるお店で、有名な伊勢うどんを頂きました。
お店の親切なお姉さんが、とろろうどんがおすすめと言うのでそれを頼んで堪能しました。

やわらかなうどんに、濃い目のタレがよく絡み、美味でございました。
ここで、内宮に向かう前に一度、傘を取りに戻ることを決め、食後は一旦伊勢市駅に戻ることといたしました。
(伊勢編(下)に続きます。)