さて。まち歩きレポートの後編です。
旧丸越山口紙店を出た後は、旧札幌通りを大町方面に進み、途中幕西の坂を曲がって登ります。坂の途中には、かつて幕西で働いていた女給さんたち(という言い方をしてましたが、恐らく遊郭の公娼では・・。)が出勤前に入浴したという寿湯の前で説明。
坂の途中からは、近くの斜面に建つ朽ちかけたアパートが見えます。
これも女給さんたちが住んでいたものなのだとか。
そして坂の中腹を左に折れたとこにあるのが、街歩きマップにも掲載されている徳久邸。
釘を一本も使用してない純和風建築とか。
その後は坂を下り、プリンスホテルの裏で折れて再び幕西の坂へ。
その折れるところには昔、料亭「常盤」があった場所だそうです。
戦時中、旧市立病院からここ常盤までトンネルが掘られ、地下に治療室まで設けられていたというのは有名な話ですよね。
再び札幌通に戻ると、次に見えてくるのは旧鈴木歯科医院。
昭和初期の洋風建築ですね。工大の武田先生曰く、「室蘭の病院建築には何故か洋風建築が多い。」と指摘されてました。
次に見えてくるのは、旧白井毛糸店。これも昭和初期の洋風建築です。
かつては内装も相当凝った作りだったそうですが、改装に改装を重ねた結果、内装は失われているとのことです。
次に見えてくるのは、以前とあるブログで見て、どこにあるんだろう? と思っていたここ。旧高田合資会社第一石蔵。現在は向井質店さんの倉庫になってます。
そして次は多田薬局さんの本店倉庫。これは表通りから見えるからか、有名ですよね。ちなみに大正14年の建築。
で、多田薬局さんのところを折れて、いわゆる「裏浜通り」へ。
この通り、じっくり歩いたのは初めてなんですが、とても面白いんです。
旧室劇跡などの解説もありましたが他にも・・・
こんなのやら・・・
こんなのまで。まさに昭和の香り満載の通りなんです。
其の筋のお達しにより・・って、どの筋なんでしょうね。
少々不謹慎ですが、ゲーム「龍が如く」のような繁華街が、かつて室蘭にもあったのかと思うと、危険な香りに少々ワクワクしてしまいますね。
本局前で港大通りに出た後は、有名どころですが北海屋さんに寄り、旧室蘭駅まで戻って、この日のまち歩きは終了でした。
所要時間は2時間ほど。歩いた距離は2.5キロほどでしょうか。
ここ1年ほど、僕も個人で中央町界隈はずいぶん探検して歩きましたが、まだまだ知らない場所・知らない建物がたくさんあるなぁ、とつくづく感じたまち歩きでした。
歩いたルートはこちら。
次回、またまち歩きがあれば参加してみたいです。(^^