室蘭工場夜景観光バス

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ちょっと遅くなりましたが、室蘭観光レポートをもう一つ。
7/5(土)に、けんけん会のまち歩きに参加したのは先週レポートしたとおりですが、実はこの日、もう一つツアーに参加して来ました。
まち歩き終了後、すっかり晴れていい天気になった空を見上げた僕に、ある考えが閃きました。この天気なら、夜景観光バスも行けるかも! と。
幸い、夜景観光バスの申し込みは、旧室蘭駅内の室蘭観光協会で出来たので、まち歩き終了後に申し込んで、19時ちょっと前に再び旧室蘭駅へ。

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受付は観光協会窓口にて。代金の1000円を支払って、バスを待ちます。そしてほぼ定刻通りにバス到着!

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ショボい路線バスを想像してたんですが、大型のバスが登場してびっくり。
しかも東室蘭駅から大量のお客さんが乗ってきてて、さらにびっくり。

旧室蘭駅からは10人が乗車し、ほぼ満員の状態で旧室蘭駅を出発。
バスは一路、第一のスポット道の駅「みたら」へ向かいます。

聞こえてくる会話を聞いてると、意外に札幌方面から来ている人や、市内から来ている人など、色々の様子でした。
ガイドさんの説明も、小学校の郷土の授業で習うような内容でしたが、「知らなかった」「そうだったんだ」という声が聞こえていたのが印象的でした。

そうこうしているうちにみたら室蘭へ到着。ここでは20分間滞在。
おそらく日没待ちの意味合いもあるんでしょうね。

みたらの売店もちゃんと営業してて、乗客が思い思いにいろいろなものを買い求めてましたよ。そして、外はちょうど日没直後の夕焼け空。

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雲の位置がちょっと残念ですが、オレンジ色の光が水面に反射してとてもきれいでした。大黒島がちょうどいいアクセントになりますね。(^^

19:30にバスはみたらを出発。来た道をちょっとだけ戻って、祝津公園に登っていきます。この狭いクネクネした道をよく大型バスが通るもんだと感心していると、小高い丘の頂上にある展望台へ。
ここが室蘭で3カ所目の夜景遺産に認定された「祝津公園展望台」です。ここで20分ほど滞在しました。

空はまだ薄明るいですが、白鳥大橋のライトアップも点灯しており、対岸のJX日鉱日石の工場もぼちぼち保安灯が点き始めてました。

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さすが夜景遺産。周囲からは感嘆の声が上がってました。「白鳥大橋マジきれいだよねー。」という声も聞こえます。

対岸のJXの工場群。
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そして白鳥大橋
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白鳥大橋の白い光=メインケーブルと主塔の明かりは、祝津の風力発電所で発電した電力が使用されており、室蘭市の管轄。オレンジの光=道路の明かりは国道ですので国=北海道開発局の管轄だそうで。エコな電力で照らされているからこその、この美しさというのがなんとなく納得できますよね。

20分ほどの滞在時間もあっという間に過ぎ、バスは白鳥大橋を渡ります。
3つ目のビューポイントは、このツアー最大の目玉。なんせ、普段一般車は入れない場所です。白鳥大橋の北側にある、陣屋除雪ステーションにバスは停車します。
見れば、開発局の道路パトロールの車が待機してくれています。
ここからはJX日鉱日石の工場群が一望のもとに見渡せるのです。

ただ、この日僕は三脚を持って行ってなかったため、この暗さでは撮影に苦労します。。何十枚も撮った写真の中で、どうにかお見せできそうな写真はわずか・・。

でも、なんとなく雰囲気はお分かり頂けるでしょうか。
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対岸から見えていた煙突の炎=フレアスタックもよく見えます。この炎こそ、この工場が改装工事と、大規模消火点検工事を経て息を吹き返した証ではないでしょうか。
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振り返れば、白鳥大橋が間近に見えます。雲が出てきたのか、主塔を照らす光が雲に反射して不思議な光景になっていますね。
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このあたりまで来ると、高台でしかも海の近くということもあり、7月にも関わらず寒さを感じ始めます。他の乗客も同じようで、早々にバスに引き返す人が多数。

予定より若干早く発車したバスが次に向かったのは、崎守埠頭です。大型の豪華客船が来た時に接岸するこの埠頭は、普段はコンテナ埠頭・チップ埠頭として使用されてます。

ここからは室蘭港を一望にできるうえ、JXのプラントが間近に見られるビューポイントなのです。

まずはちょっと遠くなった白鳥大橋。
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そして間近にある工場のプラント。
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プラント全体像を写した写真がブレて使い物にならなかったので、アップの写真だけです。すみません。(><

ここでも足元がすぐ海ということもあり、風が強くて寒く、乗客はそそくさとバスに戻り、予定よりも早く発車。
ここからは再び白鳥大橋を渡り、旧室蘭駅へと戻ります。僕はここで降りますが、バスは東室蘭駅まで行きます。

旧室蘭駅に着いたのは21時頃。観光協会も業務終了しており、駅舎にも入れませんでした。でも、夜の旧駅舎もなかなかいい雰囲気ですよね。

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明治44年から、100年以上にわたりこの街を見つめ続けてきた駅舎は、寝静まった街を静かに見守っているように感じました。この駅舎、室蘭市民みんなのお爺ちゃんみたいな存在なのかもしれません。この姿を見るだけで、ほっと心が暖かくなりますね。

駅舎裏の駐車場から、測量山が見えたので一枚。
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このライトアップの費用は、市民が一晩いくら、という形で寄付して成り立っています。家族の記念日や親しい人への贈り物として点灯されており、1988年の初点灯以来26年に渡り、昭和天皇の崩御の時と、2012年の吹雪のよる大規模停電の時以外はずっと連続点灯を守り続けています。
まさに室蘭市民の希望の光ですよね。昨年連続点灯9000日を達成したそうなので、次は1万日を達成して欲しいです。

さて。
夜景観光ツアーは終わりましたが、個人的にもう一箇所、白鳥大橋のビューポイントに寄って帰ることにしました。この場所は立ち入っていい場所なのかわかりませんので、場所は内緒で、写真だけアップしますね。

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昨年からスタートした夜景観光バスツアー、行ってみたいとずっと思ってて、ようやく夢叶っての乗車だったわけですが、普段見ることのないふるさとの新しい一面を見られて楽しかったです。
同時に、市外からの参加者が感嘆の声を上げているのを聞いて、これは観光資源としてとても有力だなぁと改めて感じたところです。

今後、みたらでの滞在時間にあわせて何かみたらで催しをするとか(ピアノや楽器のミニコンサートとかも楽しいですよね。サンセットコンサート的に。)
ツアー終了後は自由解散じゃなくて、室蘭やきとりを食べに行くオプショナルツアーを用意するとか、せめてグルメマップ的なものを渡して参加者が自力で行けるように動線を引くなどすると、うまく街にお金が落ちる仕組みになるなぁと感じました。是非、このバスツアーを軸に、室蘭観光を盛り上げて欲しいですね!

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