室蘭の観光ガイドを作ってみようかと思う。

Facebook上で、「てつのまち」シリーズのページを管理しているのですが、
今の「てつのまち」シリーズでの情報発信って、
室蘭にかつて住んでた人に懐かしんでもらう趣旨の発信がメインになってます。
僕自身が室蘭出身で、かつての室蘭を懐かしんている立場なので、
知らず知らずのうちに、その共感を求める形で、そんな発信が増えてると思う。

だけど、これからのことも考えると、もう少し室蘭を知らない人に
「室蘭を知ってもらう」
「室蘭に来てみたくなってもらう」
「室蘭を好きになってもらう」
ための発信が必要かな、という気がしてきてます。

じゃあ、具体的に何ができるかな、って今週ずっと考えてたんだけど、
まず手始めに「てつのまち」発信で室蘭の観光ガイドちっくなものを作ったらどうだろう? 
という構想が浮かんで来ました。

道内で、観光地として名前が知れてて、リピーターも多い街。
例えば札幌、小樽、函館は有名として、他には最近だと富良野とか旭川とか。
たいてい観光客向けの情報提供がしっかりしてるなぁ、と。

「るるぶ」とかの観光ガイドでも扱いが大きいんだよね。
たいてい見開き数ページにわたって1つの街のことが書かれてる。
でも、同じ本の中で室蘭の記事を探そうと思うと・・ 
たいていはページの片隅にちらっと1項目だけ書かれてるのが精一杯。
洞爺湖とか登別のオマケ扱いなんです。

じゃあ、室蘭を主役にした観光ガイドって無いのかな? と思って探してみたら、
市が作ったパンフレットがありました。

http://www.city.muroran.lg.jp/main/org6400/kanko_index1.html

とても綺麗に出来てるんだけど・・・。
残念ながら、一読者として読んだ場合に、「室蘭に行ってみたい!」とは思えない内容。
各観光地の場所とアクセス情報、営業時間と料金は網羅されてるんだけど、
そこに対するコメントが無いんだよね。そこに対する想いが入ってないんだよね。
「室蘭」っていう商品を買わせるためのカタログになってない。

しかも、お役所が作っているからだと思うんだけど、
例えば民間の飲食店とかの情報が全くの皆無。宣伝になるからダメってことだろう。
これがまた厳しい。三大グルメはいいけど、どこで何を頼めば出てくるのか分からない。

なので、室蘭を売り込む発信を。
室蘭に来たくなる発信を。
もっと言うと、室蘭に移住したくなる発信を。
なんとか試してみたいなぁ、と思ってます。

まずはアウトライン考えて骨格を作って。
「てつのまち情報局」のノートにでも少しずつ書いていって。
ある程度まとまったら体裁整えて、PDFで提供を考えようかな。

せっかくの発想なので、少しずつでも形にして行ければと思います。

国際法について語ってみる。

最近、国際法をちゃんと知らない人が多いんじゃないかなぁ、って気がするので、
今回は少し国際法について語ってみたいと思います。

国際法と条約の違いって、何かわかりますか?

・・・・実は、基本的には同一です。
たくさんの条約によって体系立てられて、秩序立てられているのが国際法です。
代表的なのは、戦時国際法を定めたジュネーブ条約とか、国連の基本法と言える国連憲章などなど。

条約というのは、国と国との契約です。約束です。
国を個人に例えるなら、個人と個人の契約にあたるのが、条約です。

あれ? と思いませんか?
個人であれば、個人の行動を制約するものとして、法律があります。
法律に反する契約は無効とされ、場合によっては処罰されます。

誰によって? 当然、国からです。

では、個人にとっての、契約よりも優先する制約事項である法。
この法にあたるものが、国にとっては何なのでしょうか?

国と国の契約=条約よりも優先する国際的な法体系というのは存在するのでしょうか。

・・・・。

存在しません。そんなもの。

国際社会では、主権を持った国家と国家は常に対等と見なされます。
どんな国家であっても、別の独立主権国家を罰することはできないのです。
だからこそ、対等の独立国と独立国が相互に条約を結び合い、秩序を維持しているのです。

だって某米国はイラク等を罰したじゃないか、という方がいるかもしれません。

ですが、イラクにしても、
「国連憲章」という契約に基づく約束事を守らなかったから、ペナルティを受けたのです。
イラクが悪かったから罰せられたのではなくて、条約の取り決めに従って罰せられたのです。

だからこそ、某米国は今回シリアへの武力介入はできませんでした。
これは、国連決議がなかったから。

国連加盟国は、国連決議に基づかない武力行使は原則としてしないと約束してます。
(正当防衛=個別安全保障に基づく武力行使は除く)

だから、あれだけ強大な力を持つ某米国ですら、武力行使に踏み切れなかったのです。

とは言え。

条約による取り決めのない部分に関しては、独立国は何でも思い通りにできます。
条約に違反している行動であっても、相手国を黙らせて、
国際社会を納得させることができれば、何のペナルティもありません。

もし仮に日本がどこかの国の武力行使を受け、滅ぼされたとします。
その国が、「実は日本は大量破壊兵器をたくさん作ってて、自国を攻撃しようとしてた。
だから攻撃される前に攻撃した。これは正当防衛だ。」と言ったら、
それがまかり通ってしまうのです。

そこまで極端な例でなくとも、力づくで既成事実化された問題がたくさんあります。
北方領土の問題、竹島の問題、そして今既成事実化されようとしている尖閣諸島問題。

これらに対抗するにはどうすればいいでしょうか?

正当防衛をするために、防衛力を身につける。これが一般的な方法です。
でも、日本は憲法でそれを禁じているため、実行できません。

かつて日本は、圧倒的な経済力を築き、それによって発言力を得ていました。
日本のお金がなかったら世界が困るよね? だから日本に不都合なことはしないでね、と。

経済力が傾いた今の日本には、かつてほどの力はありません。

そうなると、日本はどうやって自分を守ればいいのでしょうか。
図体のでかい、声のでかい隣国に対して、どうやって身を守るのでしょうか。

僕は、安倍首相のやり方に賛同しています。
日本と価値観の近い国々との交流を増やし、日本の味方を増やすということです。

声のでかい国でも、世界の敵にはなりたくありません。
国際世論というものには、ある程度影響されざるを得ません。
国際世論を作っているのは誰か? 世界にあるたくさんの国々です。

近隣諸国が反日教育を行い、「日本は本当は悪いヤツなんだ」と宣伝するのも、
狙いはここにあります。

日本を悪者にすることで、日本に対して
好き勝手をしやすい状況を作ろうとしているのです。

戦後、日本は、「不言実行」の美徳で、ひたすらに世界平和に尽くして来ました。
その姿に共感し、日本を好きでいてくれている国が世界にはたくさんあります。

そんな国々と手を取り合い、同じ夢に向かって進んでいく。
それこそが日本の進むべき道ではないかな、と思います。

それができなければ、この国は近いうちに滅びます。
国際社会は、絶対的な法秩序も無ければ、絶対的な保護者もいない、
弱肉強食の世界なのです。

国際法って言葉は、絶対的な法秩序を連想させる言葉かもしれません。
でも、所詮は国と国との約束事。約束を破るも守るも、当事者次第。
相手が信用に値するかは、よく見定めなければなりませんね。

平成25年度 室蘭市民文化祭 三曲演奏会

今年の室蘭市民文化祭も無事終演いたしました。
昨年、相次いで逝去された、宮城社の先生方3名の追悼演奏ということで、
遺された門人たちが集い、夕顔を演奏して開幕。

僕も三絃で参加させて頂きました。
先生の許に届いていればいいんですが。。

この曲の他に、社中としては宮城道雄の飛鳥の夢を演奏。
こちらは僕は十七絃でした。

で、今年は初めて、舞台裏方のお手伝いをさせてもらいました。
具体的には、幕間の舞台セッティングです。

終わった曲の楽器を片付け、次の曲の楽器を指定された場所に速やかに並べる。
この幕間が長くなってしまうと、どんどん時間が押して行ってしまいます。

曲の演奏中も、舞台袖に仮置きした楽器を楽屋に戻し、
楽屋から次の楽器を運び、配置を確認し・・・と、意外に大忙し。

しかも、自分の出番は出ないといけないし。
その為には楽器の調弦もしなきゃいけない。

それでも大学生のバイトさん4名入ってたおかげで、なんとか大きな遅れも無く、
無事終演させることができたのではないかと思ってます。

改めて。去年までこの大仕事を一手に引き受けてくれていた尺八の先生方に感謝です。

尺八の先生方の平均年齢もどんどん高くなり、
演奏会の進行にも遅れが常態化してきたここ数年。

今年、一大決心して、舞台裏に足を踏み入れたことが
正解だったらいいなぁ、と思います。

もちろん、絃方でありながら、そちらに手を出すというのは、
絃方から見れば面白いことではないと思います。

でも、尺八の方からも、
「なんでいつも尺八の人ばかり大変な思いをしなきゃいけないんだ。」
なんて声まで聞こえてきてました。

絃方から、僕一人でも舞台裏に参戦することで、
少しでもこのような尺八側の不満を和らげることが出来たなら、
それこそ今年は大成功だったのではないかと思いますが、
実際はどうだったことやら。

一方で、社中の姉弟子のお許しは頂いてのお手伝いなので、
絃方から何か言われたとしても、堂々としていたいと思います。

これからも、できる限り色々とお手伝いしていきたいと思ってます。