新PCをAIといっしょに選んでみた

 これまで、2021年に買った、マウスコンピュータのスリム型デスクトップを使ってたんだけど、ファン周りから異音がし始めてたのと、買った当時、必要十分と思ってた256GB SSDがパンパンになってきたのと、どうやら年明けからPCの値段上がりそうってことなので、この機会に新調することにしました。

 少し前から、ChatGPTを課金して使ってるんだけど、実用性の検証含めて、今回はがっつりAIと相談しながら機種選定しました。それが案外に良かったので、メモとして残しておきたいと思います。

当初のイメージ

 AI相談前の僕のイメージは、あくまでスリム筐体でした。
 場所取らないし、「今の僕の使い方ならスリム筐体で問題ないだろう」と思ってたし、むしろ、「内蔵機器が減った現代において、タワー筐体なんて存在価値はもう無いのでは?」と思ってたんだよね。
 昔みたいに、5インチベイに光学ドライブ載せて、MOドライブ載せて、3.5インチペイにはFDD載せて、シャドウベイにHDDを2本は搭載して、PCIスロットにはグラボはもちろん、LANカードとサウンドカードと、USBポート増設ボード足して ・・・みたいなのを僕も昔はやってましたよ。
 でも、今はそんな時代じゃないし、マザーボード外に外付けになるのはグラボとHDDくらいなので、そのくらいはスリムケースに十分納まるだろうと。

 メーカーは、中国系と、中国系に買収された国内メーカーは嫌だったのと、HPやDELLというのも、ちょっとな、というのもあり。
 前に使ってたマウスコンピュータのスリム型デスクトップが悪くなかったので、国産メーカーのマウスコンピュータ決め打ちで選びました。

 CPUはRyzen一択だったので、Ryzen選択できるモデルがDELL/HPにあまりなかったというのもありました。
 なぜRyzenかって? それは単に個人的な好みです。自作時代からAMDの石ばかり使ってきたので、なんとなく選べるならAMDがいいなって、それだけ。(笑)

 まぁそんな感じで機種選びに入ったんだけど、まぁ欲しい内容で構成組めなかったんですよね。
 僕はちょっとだけだけど、Steamベースでゲームもするので、オンチップではない専用GPUが必要と思ってたんだけど、Ryzen搭載モデルで、専用GPU選択できる、スリム筐体のモデルがそもそもどこにもない。
 このあたりで、手詰まりを感じて、頓挫していました。

AIに相談しながら要件を整理

 ここで思いついたのが、AIへの相談。ChatGPTも5.1になって、だいぶまともに返事してくれるようになってるので、じゃあ相談してみようかと。
 ChatGPTに僕の主なPC用途を伝え、一緒に対話しながら必要スペックを検討。結果は、

CPU: Ryzen 5 8500G
メモリ: 32GB
SSD: 1TB
専用GPUあり

 という結論になりました。僕の当初案ではSSDは512GBでいいんじゃない? と思ってたんですが、AIと対話した結果、5年使うことを考えたら、512GBではまた後半、容量不足に悩まされる可能性が高い、と。
 で、次にこれを満たす機種選定に入ったんですが、選ばれるのは、例の「虹色に輝くゲーミングPC」ばかり。
 いやいやいや、そんなの欲しくないから。それに僕の使い方は事務仕事+ちょっとゲームだから、エントリーレベルの上の方で十分でしょう? と言ったら、AIに「あなたエントリーじゃないですよ」と言われました。(笑)

 AIによると、僕の使い方はハイエンドまで行かないけど、確実にエントリーではないらしく、「少なくともミドルクラスですよ」と。
 だから、エントリー機から選ぼうとすると、買った後、「なんか思ってたのと違う」になる可能性が高いですよ、と。そういう説明でした。
 いや、正直これはちょっと目から鱗でしたね。昔ならともかく、今の使い方はハイエントリーだと思ってたよ。(笑)

 で、筐体についても、僕の使い方でスリムPCは無理があるとはっきり言われました。専用GPUを積む時点で、スリム筐体では難しいと。

 いやいやそんなはずはない。ロープロファイルのグラボだってあるし、やってやれないことはないはず、と反論したんですが、AI曰くは、「スリム筐体にはグラボを十分賄うだけの容量の電源が搭載できない」そして、「過熱するグラボの熱を排熱するだけのエアフローも確保できない。」と。だから「スリム筐体で無理することはおすすめしない」ということでした。

 これもちょっと意外でしたね。
 この助言をもとに、設置箇所を改めて確認して、ミニタワー筐体くらいなら、「高さはほぼ同じ」「幅が1.5~2倍程度」で、置くことはできそうだったので、ミニタワー筐体を選ぶことにしました。
 今回、AIに相談しての、最も大きな方針転換はここでした。

 その後も対話を続け、いくつか構成を組んでみても、ちょっと高くて。値段下げようとCPUとかを下げてみたら、AIから「予算がどうしても無いなら仕方ないけど、体感はだいぶ落ちるよ?」と言われ、また悩みました。

 そんな中、ふと「あれ? GPUはもしかして、今使ってるPCに積んでるのを移植できるんじゃね?」と思いついて、相性問題とかあったら嫌なのでAIにこのアイデアはどう? と聞いてみたら「とてもいいアイデアです!」と。
 僕が気になったのは、「今積んでいるGeForce RTX 3050 6GBが2025年現在、どの程度の立ち位置なのか」という部分。オンチップのグラフィックも進化している中、最新CPUのオンチップGPUと比べても、まだこの型落ちのグラボは優位なのか、ということ。ここに対してAIは、「確かにオンチップGPUの性能は向上してきているが、それでもRTX3050は上。コスト面で考えても移植がベスト」という結論をはじき出しました。
 加えて、筐体をミニタワーに方針転換したことで、筐体内のスペースや電源ユニットにも余力があり、十分移植は可能だろうと導いてくれました。

 それを受けて、グラボ無しのミニタワーで構成決定し、発注し、昨日届いたというわけです。開封の儀は別記事にて改めて紹介しますね。

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