令和4年 元旦

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皆様新年あけましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願いいたします。

 まだまだアフターコロナも見通せない混沌とした状況ではありますが、まずはある程度の指針・目標を立てないと、また流されてしまいますので、例年通り3つほど新年の目標を記しておきたいと思います。

1.断捨離

 5月になると、室蘭に帰ってきて、丸5年になります。
 さすがに5年も経つと、いろいろ抱えるものも多くなり、また状況も大きく変わってきているものもあります。

 また、経験を積むことで「できること」が増えている一方で、体力的に「できる範囲」が限られてきているのもあります。

 従いまして、主に「モノ」ではなく、関わっている「コト」に関して、断捨離が必要と思っています。

 一昨年、40歳の誕生日を迎えた時にも少し触れましたが、リソースは限られているので、「僕でなくてもいいこと」は積極的に手放して行かなければならないな、と感じています。
 それが一つ目の目標ですね。

 

2.郷土史に関する発信の強化

 上の断捨離に関連した中で、では今自分がやらないといけないことはなんだろう? と考えた時に、必要性を感じたのはこのことです。

 どこの街にもルーツはあって、「港をもとに発展した街」とか「屯田兵が拓いた街」、「鉄道をもとに発展した街」、「武士が切り開いた街」「企業城下町として発展した街」などは道内にもたくさんあります。でも、これら全てに当てはまる街というのはあまり多く無いのでは? と思うんです。
 いろいろなルーツを複数持ち、それらが複雑に絡み合いつつ、今の姿になったのが室蘭市で、それが室蘭を形作る大きな特徴です。でも、ルーツを多く持ちすぎているが故に、一言で説明しにくいのが室蘭の難しいところです。

 実は先日、市内在住の某30代の若者たちと飲む機会があって、そういう話になって。「室蘭の歴史をひもときたい」という話をした時に、「井上角五郎からですか?」と聞かれて驚いた次第でして。
 いやいや。元を辿ると縄文・アイヌからだし、近代室蘭の始まりと言ったら、井上角五郎さんよりもっと前、明治2年の仙台藩角田からの入植だし、明治5年の開港、明治6年の札幌新道全通でしょうよ、と。その後、屯田兵が来て大変な苦労をして。鉄道が通じて、石炭積み出しが始まって、井上角五郎さんが製鋼所・製鉄所を作ったのは、ようやくその後の話でしょうよ、と。
 すると、彼らは武士が入ってきていたことも、屯田兵が入っていたことも知らなかったんです。屯田兵は札幌の琴似しか知らない、と。

 これはちょっと問題だな、と感じた次第でして。
 室蘭で生まれ育った人なら、「わたしたちのきょうど」「わたしたちの室蘭」で一通りは学んでるはずですが、たぶんほとんどの人が忘れてる。まして、進学で室蘭に来てそのまま室蘭で就職した人とか、就職で室蘭に来た人たちは、たぶん室蘭の歴史を知らない。でも、彼らも室蘭に定着して室蘭で家庭を築き、将来の室蘭市民となる子供さんたちを育てている親なわけで。
 そういう人たちに届く形で、郷土史に関する発信をやる、というのは、たぶん僕ならできることだし、それは室蘭市民の郷土への関心や愛着を深め、まちの未来に関心を持ってもらうきっかけになるはずだと思うので、これは今年の割と大きめの目標として設定しておきたいと思います。
 20-30代に届けようと思うなら、動画とかがベターだと思うので、「むろらん・てつまち講座」でやったバックナンバーの資料を元に動画作成に挑戦することからかな、と思ってます。夏場になると忙しいので、春までにはまず1本、なんとか形にしたいかな、という感じですね。

 

3.一人旅をすること

 これはずっと毎年書き続けてることで、昨年は道東方面に2泊3日で一人旅を決行しましたけど、今年もどこか行きたいなぁと思ってます。まずは去年行きそこねた宮古か、もしくは子供の頃よく家族でドライブした道南の日本海側かな。
 東京に2-3日滞在してみるのも面白いかもしれないですね。5年も経ってるので、変化の激しいあの街のこと、きっといろいろ新しい姿を見ることが出来るでしょうし。

まとめ

 昨日も書きましたが、今年は3年続いた厄年シリーズの最終年、後厄です。
 まだまだ油断はできない一年だと思いますが、一方で最悪期を脱し、「人生の第2ステージ」に向けた最終準備の年でもありますから、じっくり残りの人生を俯瞰して、今やっておかなければならないことをきちんとこなして行きたいですね。

 残りの人生かけてやりたいと思っているのは、この室蘭が100年先も「室蘭」として存続し、繁栄しているための礎になることです。僕一人にできることなど知れてますけど、同じ思いの人が10人になり、100人になり、1000人になって行けば、きっと無力ではないはず。そのための種まきをしっかりとやっていきたいと思います。
 その意味でも、開港150年・市制施行100年の今年はとても大切な節目です。自分にできることをしっかりと見定めつつ、出来る限りをやって行きたいと思います。

 国が、とか道が、とかという話は僕には大きすぎて手に負えません。全道的に見て、とか胆振として、とかも無理。西胆振もできれば勘弁願いたい。
 所詮僕みたいな凡庸な人間には、めーいっぱい広げた両腕の範囲までしか、なんとも出来ないので、僕はあくまでこの「室蘭」に拘って、「室蘭のため」だけに全力を尽くして行きたいと思います。

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