年齢を重ねることって、悪いことじゃないな、って最近思います。
自分が歳を重ねることに対してネガティブに受け止めても、何もいいことはないので、少しでもポジティブな面に目を向けていきたい。
年齢を重ねることが怖かった若い頃
若い頃、年齢を重ねることがある意味、怖かった時期があります。
人生の先輩たちが、まるで法律で決まっているかのように、
「自由にしていられるのも若いうちだけだからね。」
「歳を取ると、やりたくてもやれなくなるから、若いうちに挑戦しなきゃ」
などと脅してくるので。(笑)
なんとなく、歳をとったら、体力も落ちて、出来ることの幅も狭まって、やりたいこともやれなくなっていく。それを受け入れるしかない時期がやってくるんだと漠然と感じてたんです。
でも、自分が30歳になって、35歳になって、37歳の時に室蘭に帰ってきて、今年まもなく40歳を迎える今になってみて。「自分が変わった」感じは全くしないし、「自分がやれる範囲が狭まった」気も全然しないんです。
そりゃ、体力も20代や30代の頃とは違いますし、職業上の立場だったりがあって、それが原因でやれないことも出てきます。
でも、ぶっちゃけ、どうしてもやりたいなら「職業を変える」選択だって出来るわけで。その意味では、現時点で「本気でやろうとした時に、出来ないことなんて何一つ無い」と今は思えるんです。
「あとは自分がやるか、やらないか、だけ」だと。
むしろ、若い頃よりも経験が積み重なって、人脈も広がって。
曲がりなりにも働いてるから、ある程度の金銭的なものもあって。
ほんと、「歳を重ねた今だからこそ」、「今でなければ」できないことってたくさんあると感じます。
感性も歳を重ねると鈍るなんて言われますけど。
室蘭の桜がきれいとか、初夏の新緑の緑がきれいとか、雨上がりの空が気持ちいいとか。
若い頃は、桜だの、山の木々だの、空だの、全く気にしたこともなかったのが、この歳になって、妙にいろんなものを美しいと感じたり、きれいと感じたりすることが増えました。
まぁ、これは11年間の東京生活で、人工物に囲まれて過ごす生活をしてきたから、というのもあるんだろうなぁ、とも思いますけど。
ライフステージの変化を経験してないが故の強み
何故、僕が世間で言われているのと真逆の状態なのかと考えてみたんですが、たぶんライフステージの変化を経験してないから、だと思います。
僕らが若い頃、いろいろ脅してきた人生の先輩たちは、学校卒業して、就職して、何年かしたら結婚して、子供が生まれて、子育てして・・・というライフステージの変化を経験してきていたと思います。
良くも悪くも、結婚、子育てというライフステージには責任が伴います。その時期、どうしても自分の思いだけで自分の行動を決められない部分があるんだと思います。
だからこそ、その前。就職して結婚するまでの数年間が、彼らの言うところの「若い頃」だったのでしょうし、そこを過ぎてしまった彼らには自由はもう無く、やりたいこともやれない、ということだったのかと思います。
でも僕は結婚・子育てというライフステージの変化を経験せずに来ました。
ある意味、22歳で就職してから今まで18年間、ベースラインは変わってません。20代前半の頃から僕の価値観や考え方は基本的には変わってないんです。
世にいう「歳を取ると、できないことが増える」というのは、正しくは「ライフステージが進むと、できないことが増える」なんだと思います。もちろん、それも素敵な生き方ですし、否定する何者も無いです。守るべきものがあるからこそ頑張れる、という価値観も同意できます。
ただ、僕は20代前半の価値観・考え方のまま、40代の経験・人脈・財力を持った今、「自分がやれる範囲」は広がりこそすれ、狭まる要素は全く無いな、と改めて感じるんですよね。
これって傲慢にも聞こえるかもしれませんけど。
逆説的に言えば、「○○だからできない」という言い訳が僕にはできないということでもあるので、「やれない理由が無い」僕は、「やりたいことは全部やる」ことを目標にしたいと思うこのごろです。
僕の人生も、ゲームに例えると全体のストーリーが見えてくる第4章あたりまで来ているので。エンディングに何を求めるのか、を考えつつ、逆算して次の40代、何をするかを考えていきたいものです。