「もう思い残すことはない」
「明日お迎えが来ても構わない。」
死ぬ間際の老人のセリフではないですよ。
ここ数年の僕の感じていることです。
「あんたにはまだ早い」という諸先輩の怒声が聞こえてきそうですが、本当にそう思うのだから仕方ない。
子供の頃、いつか来る死が怖くて眠れなくなったこともあったけど。
若い頃、逆に死にたいと願った時期もあったけど。
今となっては、死にたいと思うわけではないけど、そこまで生き続けたいとも思わないし、死にたくないとも思わない。
あ、痛いのとか苦しいのは嫌なので、死ぬなら苦しまずにころっと、もしくはできるだけ痛みを取って死にたいですけど。
というかね、「死にたい!」にしても「死にたくない!」にしても、そこまで自分に対する強い想いを持てなくなったなぁ、と感じる40歳不惑の年ですね。
たぶんね。室蘭に帰って来たことで、僕の人生の8割方は成功で終わってるんだと思うんです。
多くの人にとって「結婚して家庭を築く」とか、「子供を立派に育て上げる」とかが人生における大きな目標だと思うんですけど、僕にとっては「室蘭に帰る」ことがそれと同等の大きな目標だった。なので、それを達成した今となっては、「まぁ、あとはオマケの人生かな。」と思うんですよね。
なので、「今死んだら、死んでも死にきれない」みたいなのも無いですし。
自分が嫌で家族を持たずに来て40歳を過ぎたけど、「自分が死んだら家族が」とか「子供が」みたいなのも無いわけです。
ほんと明日コロッとひっくり返って死んでも、誰も困らないし、自分も悔いは無いですね。
そんな中で、「健康のためにもう少し痩せなさい」とか、「食生活に気をつけなさい」みたいに言われても、それで寿命延ばして、オマケの人生長くしてどうするの? とも思うんですよね。だったら、好きなもの食べて、好きなことして、その結果健康を害して死んだほうがいい。自分のしたことの責任を自分が取るだけです。放っておいてくれと思う。もともと病院も好きではないので、ギリギリまで行かないと思うから医療費もかからないし。
そうして「自分が好きなようにする」のも飽きてきたので。
「こうしたい」「これを実現したい!」という熱い想いを持つ人の行動は全力で応援したいと思うんですよね。
家族も無く、自分のやったことの責任を自分で取ればいいだけの僕は、たぶん他の人よりもちょっとだけ「はみ出した」「踏み込んだ」支援ができるから。
いつ死んでも悔いはないけど。
そのオマケの人生は、室蘭のために使おうと、それだけは決めたので。死ぬまでに少しでも室蘭のために役に立てたらと思いますし、そのためには目の前の一瞬一瞬を大切に生きていきたいものですね。