先日、室蘭市長のこんなツイートがきっかけとなり、新聞まで巻き込んだ騒動になっています。
(本記事には市長や特定の市議、特定の市民を批判する意図はありません。)
【人間として最低】
公の場で何度も言われた言葉
乱暴な表現で流石に心が傷つく
使ってもいい言葉なのだろうか
何だかなあ— 青山たけし@室蘭市長 (@t_aoyama) March 28, 2022
正直、僕が最初にこれを見た時、「気持ちはわかるけど、『室蘭市長』の肩書が付いたアカウントで投稿すべき内容なのかな?」と思ったんですが。。
その後、地元の北海道新聞にも取り上げられ、室蘭民報の投書コーナー「むろみんトーク」にも市民の苦言が寄せられます。
(室蘭民報が記事に書かなかったのは市議側に対する忖度か。。)
確かに、これまで仕事等で市議会の議事録を読む機会があった中で、確かに尋常じゃない口調・言葉遣いをする議員がいたことに気づいてました。
相手に対するリスペクトの無い、高圧的で上からの乱暴な物言い。これは年長者が相手を「若造」と侮っての発言ゆえでしょうが、見ていて気持ちのいいものではありませんでした。
ここに来て、「人間として最低」です。民間企業でこれを口にしたら、「人格の否定」とされて立派な「パワハラ」「モラハラ」です。およそ市民の模範となるべき、神聖な議場で発言されて良い言葉ではありません。
室蘭市議会の議事録はインターネットで公開されており、一言一句すべてを読むことができます。室蘭市民の方は、ご自身が票を投じられた議員が「どのくらい発言しているのか」「どんなテーマ、どんな内容を、どんな口調・言葉選びで発言しているのか」を一度は確認されることをおすすめします。
一連の動きを受けて、室蘭市議会の児玉議長より、全議員に対し文書で「品位を求める」と伝えたとのことです。
市民は主権者としての責任を
FBでの発信、またブログでの発信でも僕は一貫して訴えていることにも通じますが、これは暴言のあった市議個人の問題ではありません。
この市議が、公正なる選挙のもと、室蘭市民によって選ばれた以上は、市議の不始末は市民の責任ということです。
選挙に行かないのは論外ですが、行った市民にしても、票を投じて、当落の結果が出たら、「それでおしまい」と思ってませんか?
自分が票を投じた議員が、議会で何を発言するのか。議員としてどんな仕事をするのか。それを見守り、「4年後またその議員に票を投じていいのか」を判断することが、主権者である僕たち市民の役割です。
特に、各議員とも、選挙は一人ではできませんから、その議員を当選させるために尽力した後援会なり選挙事務所メンバーなりがいたはず。そういう方たちは、日頃から議員とコミュニケーションを取り、実現して欲しいことや、議会で質して欲しいことを伝え、それが議会でどのように発言されているのかを見守る責任があるのではないかと思います。
そんな有権者として、主権者としての責任を何一つ果たさずに、こういう時だけ「議員がそんなことを言うなんてとんでもない」などと自分のことを棚に上げて批判する人たちも、どうなのかなと思うこのごろです。
市議会の議事録、全部読むと大変ですので、年に1回、いずれかの「定例会」の議事録をざっと眺めて、自分が支持する市議の言動をチェックする。そのくらいのことは市民なら誰もがするべきだと思います。
選挙も近いことですしね。