合奏するということ。

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昨日、所属するお箏の流派の北海道支部総会が札幌で行われたので、出席してきました。
正会員数293名を数える北海道支部のうち、37名の出席をもって総会が開催されました。

事業報告と収支決算報告。事業計画と予算。
このあたりはいつも通りで、つつがなく終了。

そこからが大変。
1つ目は役員の改選。事務局長さんが任期終了に伴い退任されるということで、
後任を審議したんですが、まぁ簡単に決まるはずもなく。

現事務局長の考えとして、
事務局長の仕事が大変なため2名体制にした方がいいのではないか、ということと、
行事や合同練習、会議が札幌で開かれるため、事務局は札幌にあった方が望ましい
という2点が示され、総会にて同意を取り付けました。

最終的な人選は支部長始め上層部に一任するということで、審議終了。

もう一つが、来年の全国演奏会について。
パート分けは上層部にお任せ下さいとの支部長の言葉に同意。
そこで出てきたのが、合同練習を何回するのか、という話。
そして、そのうち何回出るべきなのか、というお話。

ここで議論が深まり、長時間を要しました。
細かな内容は伏せますけど、2010年の全国演奏会、昨年の全道演奏会の折、
合奏練習の出席率が極端に悪かったという個人と
その社中が吊し上げにされそうになったり、少々ドキドキする内容でした。

こういう追究って、男性の支部長だからの面もあるんでしょうが、
少々怖いな、と思ったのが正直な感想です。
もちろん、より良い演奏を創りあげるために、支部としての規律を守る意図から、
心を鬼にしておっしゃったことと思います。

その中で、「合奏とは何か。」「合奏練習とは何か」という話題が出てました。
僕はそんなテーマに対して発言する立場にはありませんので、
自分の考えを表明することはしませんでしたが、諸先生方と考え方は一緒でした。

個人的には、合奏はチームワークと思ってます。
スポーツと同じで、個人個人がどんなに活躍しても、
それがバラバラでは意味がありません。

一つの目的に向かってチームのビジョンが一致し、役割分担し、
各個人がちゃんと役割を果たすこと。それが合奏だと思います。
そして、そのビジョンを共有し、役割分担を確認し、実践練習をするのが合奏です。

そのチームワーク、1度顔合わせした程度では生まれません。
何度も何度も一緒に稽古することで、初めて生まれてくるものです。

我々は演奏者ですから。舞台に出ることを承知するということは、
舞台で、自分たちができる最高の演奏をすると約束すること。
その為にあらゆる努力をすることを約束することに他なりません。

本番の舞台に出ることだけに承知したわけではないはずです。
本番に至るまでの、創りあげのプロセスに、チームの一員として参加すると、
そう約束することが、舞台に立つ、ということだと思います。

なので、合奏練習の例えば5回あるうち最低4回は・・とか、
1回は休んでいいとかではなく、5回あれば5回全て出る義務がある。
そう考えるべきだと僕は思います。

少なくとも僕は自分の師匠の教えをもとに、このように解釈してます。

ただ、全員が全員そう考えるかどうかは別。
個人の価値観・考え方は尊重されるべきです。

ならば。舞台には出たいけど合奏練習には行きたくないという方には、
「舞台」と「合奏練習」は分けることのできない一体となるものですから、
「舞台に出ない」という自由を行使して頂ければ結構かと思います。

ついついダラダラと自分の考えを書いてしまいました。
総会後、先日の全道演奏会でお世話になった先生方にご挨拶して回りましたが、
やはり同じチームとして本番を乗り切ったメンバーとして見て頂けてるのが、
大変親しく接して頂き感激しました。

そして、意外に北海道支部の先生方から顔と名前を覚えて頂いて。
親しく声をかけて頂く先生が多くなったことに驚いてます。
一生懸命頑張っててよかったと報われた気持ちになりました。

とある先生は、うちの師匠が亡くなられたことで、
僕がこれからどうするのか、と気にかけて下さった方もいらっしゃいました。
「うちの先生のご遺志ですから、これからも北海道でご一緒させて頂きたいと思ってます。」
そうお伝えしました。

このように暖かく受け入れて下さってる皆様なので、
未熟ではありますけど、少しでもご一緒に勉強させて頂きたいな、と感じました。

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