室蘭港 中卯埠頭におけるバイオマス発電事業構想

Pocket

先日、東燃ゼネラルと日揮が共同で、室蘭港の中卯埠頭の遊休地に国内最大級のバイオマス発電所を建設するとの報道がありました。
報道によると、2020年開業を目指すとのことです。

東燃ゼネラルと日揮が室蘭でバイオマス発電事業 (室蘭民報 2016/09/28)

ここの遊休地は、個人的にはウインズ跡地と合わせて、ベイサイドエリアとして観光・商業エリアとしての再開発を期待していたので、当初は「嫌だなぁー。」という印象だったのですが・・・。この詳報を読んで考えが変わりました。

ここの隣には、かつてバラ積み貨物が主流だった頃、多くの貨物船で賑わった本輪西埠頭があります。コンテナ貨物が主流となった今ではフローティングドックが係留されるのみで、「港」としてはほとんど活用されていないのが実態。
しかも、中卯埠頭に至ってはその大部分を埋め立てによって喪失しようとしています。この場所の「港」としての役割は終わったのかと、寂しい思いを抱いておりました。

14520442_1139187539495169_377031508

このバイオマス発電所が完成すると、発電に使うヤシ殻などの燃料は本輪西埠頭で荷揚げし、コンベア等で発電所に送り込むようになるとのこと。そうなると、本輪西埠頭に定期的に船がやってくることになります。
貨物でも定期船が来るようになれば、時には乗組員の方が上陸して休むこともあるでしょうし、そうなれば本輪西・港北にも多少はお金が落ちるかもしれません。


この発電所が、本輪西・港北地区の「港町」としての機能を回復させるかもしれない。そう考えると、ちょっとだけ心踊るのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA