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一応、稚内に着いてからのプランは決めていた。
とは言っても、レンタカー予約してあるだけ。なので、まずは車を受け取りにトヨタレンタカーへ。
今日の一日愛車に選ばれたのは、トヨタのパッソ。
エンジンの非力さが気になったが、まぁ借り物のクルマでガンガン飛ばす気もないし、
今回はまったり景色を楽しむのが主目的なので、そもそも飛ばすんじゃ意味がない。なのでノープロブレム。
まずは稚内市街の北西にあるノシャップ岬へ。
宗谷岬と違ってここはそれほど観光地化されておらず、静かな岬だ。
近くの丘には自衛隊のレーダー基地がある。
ここのレーダーサイトは、1983年の大韓航空機撃墜事件の際に撃墜を確認した場所として有名。
空を見上げると、風神雷神でも現れそうな空模様。(^^;
まぁ、でもそんなこと気にしても仕方ないので、のんびりマイペースでドライブ開始。
ノシャップ岬から日本海側に周り、ゆっくり南下する。
時折集落があるが、基本的に沿道には何もない。
暫く走ってると、進行方向のずっと先に妙なものの影が見える。
距離的に考えてかなりの大きさの人工物なんだけど、どうもゆらゆら動いてるようで・・
しかもその数、数十。
風力発電の風車なら都内でも湾岸に何箇所かあるし、室蘭にも数カ所あります。
だけど、さすがに一箇所にこれだけ集まってると圧巻ですね!
天塩の市街地に入る前に内陸へ進路を取り、サロベツ原野を横切って幌延町に抜け、そこから40号線に出て、豊富町へ。
ここで2つの選択肢を用意してました。
一つ目は、豊富町の豊富温泉に寄り、1時間ほど温泉に入ってのんびりしてから稚内に戻るパターン。
もう一つは、さっさと通過して稚内に戻り、そのまま宗谷岬を目指すパターン。
温泉は、今晩泊まる予定のホテルが天然温泉付きなので、今回は宗谷岬を目指すことにしました。
今回行って置かないと、次またいつ来れるかわからないので。
なので豊富町から豊富バイパスを利用し、さっさと稚内へ戻る。
ちなみにこの豊富バイパス、将来稚内まで延伸される予定の北海道縦貫自動車道の一部を先行開通させたもので、暫定無料供用されています。
とは言え、こんな地域に高速道路規格の道路作られてもねぇ・・という感じもありますが。。
稚内に戻り、宗谷湾にぶつかると進路を北東に取り、一路宗谷岬へ。
宗谷岬は中学生の頃に家族旅行で来たことがあるので、ほぼ10年ぶり、3回目の来訪となります。
天候もどうにか回復し、南樺太(サハリン)が見えました。
実はここ、日本とロシアが最も近く接している場所のひとつだったりします。
当然、先の大戦末期には最前線だったわけでして。戦中に築かれた望楼なんかも残ってます。
日本は島国なので、普段国境を意識することって少ないんですが、ここに来ると、「国境はここにある」ってことがよくわかります。
国境の海を見て、再びここが戦場にならないことを祈らずにはいられませんでした。
宗谷岬でちょっと小腹が空いたので、つまみ食い。
これで400円って安いと思いません?(笑)
濃厚な磯の香り、ホタテの味わいを楽しんだ後は、さっさと稚内市内に戻って、レンタカーを返し、ホテルにチェックイン。
この日の宿は、ホテルドーミーイン稚内。天然温泉「天北の湯」があるホテルですね。
部屋に入ってみてその広さとしつらえに驚きました。
部屋の上質さ。そして天然温泉のお湯の良さ。とてもチェーンホテルとは思えません。大満足でした。
夕食の帰りに、思う所あって道路標識をパチリ。
日本語、英語表記は普通ですが、この街ではもうひとつ、ロシア語での表記があります。
実は道内でもう一つ、ロシアと国境を接する街である道東の根室市でもこのような表記をみることができます。
やはりここは国境地帯というわけですね。
翌日もまた早いので、ゆったり温泉に浸かった後は早々に寝ることにいたしました。