北海道ローカル線の旅(1)

ようやく時間的に余裕もできたので、10月10日~12日の3連休で出かけてきた一人旅をまとめたいと思います。

今回の旅の目的は3つ。

  1. 留萌本線に乗ること(留萌-増毛間2016年春に廃止予定)
  2. 増毛町内の歴史的街並みを散策すること
  3. 札沼線(愛称学園都市線)に乗ること(新十津川発の列車が2016年春に減便)

はい。完全に鉄道旅です。
僕は別に鉄オタではないんだけど、北海道の産業史に鉄道が果たしてきた役割に対して、特別な感慨を持っています。そんな思いもあり、今回の旅を企画しました。

全体の旅程図はこんな感じです。全踏破距離は約440キロとなりました。

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(C) OpenStreetMap contributors


10月10日(土) 1日目

とは言え、あまり資金も無い貧乏旅。割引の聴く飛行機を選んでいたら、出発は10日の夕方になってしまいました。1日目は道内に入って終わりです。

少し早めに羽田空港に入り、しっかりと腹ごしらえ。

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空港B1Fのモノレール南改札近くに最近、「てんや」が出来たのをご存知ですか?
空港内は何を食べるにしても高いので、こうして手頃な価格で食事が出来るファストフード系のお店が出来てくれると、本当に助かります。向かいにある蕎麦屋さんともども、これからかなりお世話になりそうです。(^^

頼んだのは鶏天丼と小うどんのセット。
好きなんですよね。てんやの鶏天丼。(^^ 柚子胡椒でさっぱりと頂きました。

で、保安検査場を通って、18:50発のADO35便で飛び立ち・・・の予定が、機材到着遅れで30分遅延の案内が。(^^;

となれば、やることは決まってます。これ。(笑)

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やっぱり、旅の始まりはコレがないとね!(笑)

そんなこんなで19:20頃羽田空港を離陸。20:50頃、新千歳空港に着陸。
その後はJRで千歳駅まで移動し、宿泊先はルートイン千歳駅前でした。

さすが3連休といったところか、札幌市内の宿は全然取れなかったので、近場の千歳に一泊です。ここは人工温泉の展望大浴場があって、ひさしぶりにのんびり足を伸ばして入浴しました。(^^

そんなこんなで1日目の夜は更けていきました。

 


10月11日(日) 2日目

夜が明けて、ここからが旅行本番! というわけでホテルで朝食です。
全国チェーンのビジネスホテルは朝食がしっかり摂れるのが嬉しいところ。

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この中で、道産子な僕には嬉しいメニューがありました。それはこれ!

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たぶん、北海道の郷土料理の一つに数えられるのではないでしょうか。じゃがいもを茹でて潰して、片栗粉と混ぜて練ってつくる「いももち」です。
うちの母はあまり作ってくれませんでしたが、祖母のところに遊びに行くと、よく作ってくれました。「戦争中はこんなものでも、ごちそうだったんだよ。」と言いながら。

ちなみに写真のようにバターでコンガリ焼いて砂糖醤油で甘辛く味付ける食べ方の他に、汁物に入れて「すいとん」のように食べる食べ方もあります。(^^

思いがけないふるさとの味に元気付けられて、9時過ぎにホテルを出発。一路JR千歳駅に向かいます。

駅に着いたら、まずは切符を購入。この日は増毛まで行きますので、増毛までの乗車券と、途中札幌から深川まで特急を使うので、その区間の自由席特急券を購入です。

窓口でモゴモゴしたくないので、ホテルでメモ書いて持って行ったところ、思いがけずスムーズに購入が済み、予定よりも1本早い電車に乗ることが出来ました。

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この千歳駅、普段はほとんど乗り降りすることのない駅です。
え? 空港あるのになぜ? と思われるかもしれませんね。

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そう。「新千歳空港駅」と、その一つ手前の乗換駅「南千歳駅」はよく降りるのですが、千歳市の代表駅のはずの、この千歳駅にはまず来ることがないのです。
それどころか、特急も大部分がここを通過。隣の南千歳駅に止まります。

そんな肩身の狭い感じの千歳駅が、なんとなく好きなのは、僕が室蘭市民だからかもしれませんね。室蘭も特急は東室蘭駅にしか止まらず、室蘭駅は寂しい感じですから。(笑)

千歳から乗ったのは小樽行きの快速エアポート。車両は今年に入って急速に淘汰が進んでいる721系電車です。

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でも、なんとなく、旅情があっていいと思いませんか? 
デッキと室内を隔てるこの扉とか。いかにも寒冷地の列車って感じで好きです。
混雑線区ではこれが混雑の原因だということで、最近の最新車両にはこれがありません。

千歳-札幌間は、いつもの通い慣れた鉄路。あっと言う間に札幌に到着です。
改めて考えると、千歳と札幌って30分しかかからないんですね。道内にいた頃は、千歳から札幌に通勤してる人がいると聞いて仰天したものですが、今から考えれば、通勤時間30分なら札幌市内の不便なところに住むよりはずっと快適そうです。

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1本早い電車に乗れたおかげで、札幌で20分ほど乗り換え時間がありました。なので、キヨスクでお茶を調達して、のんびりホームで列車を待ちます。

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ここから乗るのはL特急スーパーカムイ11号。旭川行きです。
この「L特急」という呼称、もともとは旧国鉄時代に付けられた区分で、かつては全国にL特急が走っていたそうですが、現在ではJR北海道とJR東海とJR西日本でしか走ってないんだとか。
調べてみたら現行のL特急は北海道の「すずらん」とこの「スーパーカムイ」、東海の「しなの」「ひだ」、そして西日本の「しらさぎ」の5本だけだそうで。。そんな珍しいL特急に乗れるのも列車旅の醍醐味ですね。

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車両は785系電車でした。この車両は旧スーパーホワイトアロー用に作られた車両で、今はスーパーカムイとすずらんで共用されてます。
室蘭市民にとっては、すずらんの車両としておなじみ。(^^

札幌を出てすぐに車内改札があり、車掌さんに切符を見せたところ、親切に「深川では同じホームの向かい側に乗り換えですからね。」と教えて下さいました。
やはり廃線報道があってから、全国の鉄っちゃんが集結しているのかもしれません。

札幌までのJR千歳線は割と山がちなところを走るんですが、ここからの函館線は石狩平野の田園風景の中を進みます。
途中、夕張川や空知川などの大河を何本も渡っていく様は壮観ですよね。

この石狩平野の片隅でうちの父が生まれ育ったわけですが、父が子供の頃や、祖父母が若い頃、土地改良が進む前は、この田園風景は無く、石狩川の周辺はドロドロの泥炭地(湿地帯)だったと聞きます。
そんな土地をこんな乾いた肥沃な大地に生まれ変わらせた人類の叡智に驚くとともに、自然をこんなにも改変してしまって後世変な影響が出なければいいが・・とも思います。

そんな感慨を抱きつつ、札幌から1時間ほどで乗り換え駅である「深川駅」に到着。

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ここからは、これから乗る留萌本線の他にも、かつて天塩の山々を越えて道北の名寄まで続いていた路線「深名線」が分岐していました。ここは交通の要衝として栄えていたんですね。

車掌さんが教えてくれた通り、列車が着いたホームの向かい側に見慣れない2両編成の列車が待ってました。これがキハ54形、僕も乗るのが初めての車両です。

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この車両は最後の国鉄車両とも言えるでしょう。民営化直前の1986年にJR四国とJR北海道向けに製作された車両です。気動車にしては珍しくステンレス車体で、エンジンを2基積むなど山間地路線にも単行で運行できるメリットがあるとか。(ウィキペディアより)
道内でもここ留萌本線の他、宗谷本線、石北本線、釧網本線、根室本線の一部(花咲線)など、とくに環境の厳しい路線でしか走ってないため、道民でも乗ったことのない人が多いレア車両と言えると思います。

内装も旧国鉄車両っぽい雰囲気が随所に。しかし扇風機がいい味出してますよね。(笑)

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そして3枚目の写真をご覧頂くとわかる通り・・・ 北海道のローカル路線とは思えない混み具合となっております。立ち客が出るほど。。

こんな状態で、11時8分に深川を発車。列車は一路、終点増毛に向かって走ります。
いつも乗るキハ40形やキハ150形に比べると、エンジンの音が野太く、静かな感じがします。

車窓を流れる風景は最初、石狩平野の田園風景が続きますが、次第に山間部へと進んでいきます。

長くなってきたので、ここらで一旦切りますね。

旅すること。

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現在、一人旅を決行中です。
旅行記はあとでまとめるとして、今感じてることを書き留めておきたい。

いろんな旅の仕方があるけど。
目的地と目的地を最短経路でぴぴっと繋いで、目的地だけを見て満足して帰る。
そういう旅は僕は好きではない。

限られた日程の中ではあるけど。
公共交通機関を利用して、自分の足で歩いて。
できれば「歩く速度」で行った先を見て、聞いて、感じて回りたい。

いつからこんな風に感じるようになったんだろう、と考えてみると、たぶん自分の生まれ故郷の室蘭市を、車に頼らず自分の足で歩き回るようになってからだと思う。

生まれ育ったまちだから、隅々まで知ってるつもりだった。
だけど、自分の足で歩いて見たら、今まで見落としていたものが山ほど出て来た。
今まで、車で目的地から目的地までをショートカットしてきた、その弊害。

そして、自分の足で歩くことで、歴史を感じることができることを知った。
考えれば、人が車で走り回るようになってたかだか数十年。
その前は、数百年にわたって人は自分の足で歩いて来たんだ。
まちからまちへは汽車やバスで移動し、まちの中は歩いたんだ。

まちは、もともと人が歩いて暮らせるように設計されてるんだ。
そこに車が割り込んできたのは、それこそここ数十年の話。
そして、それがまちを壊してきた。

立派な広い道路ができて、昔ながらの街並みが壊された。
駐車場が無いからという理由で昔ながらの街並みに人が来なくなった。

話を戻す。
先人たちの歩みを辿ることを旅の楽しみにしている僕にとっては、
先人たちと同じ目線、同じ道筋をたどることがとても大切。

だから、わざわざお金のかかる鉄道を選ぶ。
だから、わざわざ時間をかけて自分の足で歩く。

だからこそ、見えてくるものがある。車のスピードだと通りすぎて見落としてしまうものと出会うことができる。それが僕の旅なんだとつくづく思う。

今回は、留萌本線を利用した。
どうしてこの線路は建設されたのか。
どうしてこの線路は今、不要なものとの烙印を押されようとしているのか。
この線路が繋いできた人々の暮らしとは何だったのか。

たぶん、それはレンタカーで高速道路を走ってきたのでは感じられないはず。

留萌本線はもともと、留萌炭田の石炭を運ぶために敷設されたらしい。
ということは、官営幌内鉄道や室蘭鉄道と同じ背景だ。

留萌港も、石炭の積み出しの為に開削されたらしい。
そういう意味では、小樽港や室蘭港と同じだ。

明日は、札沼線に乗る予定でいる。
この路線は、また違った背景で敷設された鉄道だと思う。
そこには、おそらく石狩川という、今なら簡単に橋をかけて渡れる川。
だけど、かつては越えるに越えられない川だったであろう川。
そんな石狩川の存在が背景にあると思う。
それを感じてみようと思う。

亀戸散歩

昨日は要用のために夕方、浅草橋まで行ってきました。

浅草橋です。浅草じゃないですよ。
駅に、「ここは浅草ではありません!」って注意書きがあるくらい。
たぶん、赤羽と赤羽橋くらい違います。

用が済んだ後、浅草橋駅まで戻って来たところで、ふと、古巣のあった亀戸界隈を見てみたくなり、JR総武線の千葉行きに乗りました。

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この黄色い電車に乗るのは何年ぶりでしょう?
しかも、ホームドア導入のあおりですっかり絶滅危惧種になってしまった6ドア車です。この車両、座席が少ない分、室内の立つスペースが多い上に、ドアが多いから乗り降りしやすく、僕はあえて6ドア車に乗るようにしていたくらいでした。

そんな6ドア車も、京浜東北線から消え、山手線から消え、埼京線からも消え。
寂しい限りですね。

そうして浅草橋から3駅先で降りた場所が、古巣の亀戸です。
僕が東京に来たのは2006年ですが、その時に住んだのがここ亀戸でした。
その後2011年に今の北千束に移りましたので、4年ほど住んでいた計算ですね。

あの震災の時も、住んでいたのはここ亀戸でした。

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亀戸のある江東区は、いわゆる海抜0メートル地帯で、標高がマイナスです。
つまり、堤防が決壊したり、津波が来たら水浸しになるということです。

引っ越しの直接の理由は、楽器を弾ける家に移ることでしたが、家を選ぶ上で、高台であることというのは少なからず重視していた要素といえますね。

駅前にはこんなモニュメントもあります。

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現在の荒川の水位がLEDで表示され、目盛り部分には過去の水害の水位が刻まれています。そんな水害と背中合わせのまち、それがこの亀戸というまちですね。

駅を出て北にまっすぐ進むと、広い道路と賑やかな商店街が続きます。
住んでいた当時からあるお店もたくさんありますが、一方で無くなったお店・新しくできたお店もたくさんありました。

とくに驚いたのがコンビニが増えてたこと。
僕がいた当時、ファミマが2件、コミュニティ・ストアが1件だったんですが、ファミマが3件、セブンが2件に増えてました。しかも全て500メートルほどの距離の間にですよ? ちょっとやりすぎ・・とげんなりしてしまいました。

僕が住んでいた頃よく利用していた「ローソンストア100」のすぐとなりには、可哀想にイオン系列のミニスーパー「まいばすけっと」が出来てました。

まさに仁義なき戦いという感じですね。。

僕が以前住んでいたのはそんな通りの一角。

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今住んでる場所から見たら、ずいぶん都会だなーって思いますね。
ここに住んでた頃、よく散策していた場所があるので、そこを訪れてみることにしました。

一箇所目はここ。亀戸香取神社です。

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この神社、創建が665年だそうで。
ひえぇーー!? 1300年以上前からここにあるの!? と上京したての僕はぶったまげたのを覚えてます。何気ない近所の神社ですら、ものすごい歴史が眠ってる。東京というのはすごいまちです。

手水舎で手と口を清めた後に参拝。つつがなく元気に暮らしている旨を報告してお礼申し上げました。

そして次に向かったのが、香取神社から西にしばらく行ったところ。
藤の名所としても有名な亀戸天神社です。

天神様といえば、菅原道真公ですね。学問の神様です。

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ここもちゃんと手水舎で清めてから参拝。つつがなく元気に暮らしていることを報告し、お礼申し上げました。

ここではもう一箇所。
実はここの天神様、境内の池のほとりに弁天社が祀られています。
弁天様といえば芸事の神様。

そして不思議な御縁で、今僕が住んでいる近くにある洗足池にも、大きな弁天社があります。4年前、楽器を弾ける場所に住みたいという僕の願いを聞き届けてくれたのは、もしかしたらこの弁天様ではないかな、と感じているのです。

この弁天様にも深く感謝申し上げて、亀戸天神社を後にしました。

そのまま西に向かい、錦糸町の駅に向かいます。
途中にある横十間川からは、スカイツリーがよく見えます。

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あの塔も、僕がここに住んでた頃は工事中でした。

まちも、ひとも、少しずつ変わっていくなぁ・・・と思いつつ、散策を終えて、錦糸町から帰途につきました。

写真のデータベース化進行中・・

たまーにこっちも書かないと、存在忘れられそうですね。(^^;

以前から時間を見つけて進めている作業に、写真のデータベース化があります。
2013年に「てつのまち写真館」を始めて依頼、写真の枚数がとんでもない数になってて、欲しい時に欲しい写真を探すのがゆるくないので。(^^;

おかげ様で、新しい方から始めて、2015年、2014年分が終わり、ようやく2013年に入ってきました。ここまでで写真の枚数述べ2857枚。((汗))

・・・いつのまに撮ったんだ? こんなに。
ちなみに室蘭の写真だけをデータベース化してます。

で、このデータベースですが、Accessで作ったオリジナルです。

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ベースとなるのは、Exif情報という、写真データ自体に埋め込まれている情報。
ここに正確な撮影日時と、使ったカメラと、解像度の情報が入ってますので、とあるフリーソフトを使ってだばーっと取り込み、足りない情報をぽちぽち手入力です。撮影したエリアとか、タグとか、メモとか。

このタグがすぐれもので、今てつのまち写真館で連載している寺シリーズとか、建物シリーズとかに連動してます。なので、毎週ここでがーっとソートかけると、テーマに沿った写真が出てくるっていうこと。(^^ あとはメモ欄に書き留めた内容をもとに選ぶだけ♪

しかもこのAccess、「てつのまち写真館アーカイブページ」の裏で動いているデータベースに連動してて、ワンタッチでそちらに情報送り込めるようになってます。

こうすることで、少しずつページ運営も効率化しているというわけですね。

さて。2013年を片付けてしまえば、あとはほとんど写真も無いので、登録作業はラストスパートです。(^^

でも、登録が済んで終わりじゃありません。
てつのまち写真館で過去紹介したバックナンバーとの紐付けが済んでないので、それが次に待ってます。まだまだ先は長いですが、ここできちんとデータベース化しておけば、のちのちいろんな使い方ができるはず♪ 

がんばります♪

PC再考

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最近、メインPCの様子がときどき不安定です。
困るほどではないんだけど、作業中動きがカクカクされると、ちょっとしたストレス。

そういえばこのPC建造したのっていつだっけと、当時パーツを購入したAmazonの注文履歴を調べてみたら、2012年2月。
あー。3年半経ったら、そりゃ不安定にもなるよね、と納得。

で、そろそろ更新も考えなあかんなぁ・・といろいろ物色しているうちに、僕のPCに対する価値観が大きく変わってることに気づいたんで、自己メモ兼ねてブログに書き残します。

まず大きな変化。自作PCはもうやめよう、という結論になりました。
なんだか、自作自体にあんまりドキドキワクワクしなくなったので。

なんでかな? といろいろ考えてみたんだけど、どうも僕のPC観が変わっているってことらしい。

以前、僕にとって自宅PCは、「おもちゃ」であり、趣味であり、作って動かすことに大きな価値があったんだと思う。
作る過程と作り上げた結果に価値があって、作った後の運用は二の次だったから、多少動作が不安定でも、それをチューニングするのも楽しみのうちだった。

そりゃそーだよ。自己責任でいろんなメーカーのパーツ組み合わせて動かすんだもん。不具合の一つや二つ起きて当たり前。それがメーカー製PCのとの違いだから。

でも、今は運用中の不安定さがストレスの原因になってることに気づいて。
ああ、たぶんPC自作は僕の「趣味」ではなくなったんだな、と気づいた。
その前提として、たぶん自宅PCが「おもちゃ」から「道具」になったんだな、と感じた。

おもちゃに求めるものはワクワクドキドキの「楽しさ」
道具に求めるのは、「確実に目的を果たせる安定性」
そりゃ、求めるものが変わってくるわ。

で、自宅PCの使い道を改めて思い起こしてみると、かつてはWebブラウジング、メール、ゲームといったところがメインだった。
最近は写真の微調整、冊子やチラシのデザインと制作、動画編集、Excelでの集計作業、えとせとらえとせとら。

なにこれ仕事? って感じ。(笑)
そりゃ仕事PCと同等の信頼性と安定性が欲しくなるわ。(^^;

で、机の上に書類広げて作業することも多いので、PCは出来るだけ小さい方がいい。(このあたりもPCが「道具」になっている証拠だよね。)

いっそ、液晶一体型とかの方が場所取らなくていいんじゃない? と思い始めてる次第。

液晶一体型なら、使ってるテクノロジはノートPC向けだったりするから、省電力だしね。
PCは出来るだけ省電力なのがいい。(これもどちらかと言うと道具の要件。)

大人になったとか、童心を忘れたという言い方は好きじゃないけど。
あー、確実に自分の中で何かが一つ変わっちゃってるな、と改めて実感した出来事でした。

ぷち断食(のもっとゆるいやつ)

今日は、前々から興味があって、でもなかなか実践する機会のなかった「ぷち断食」に挑戦してます。

具体的に何をやってるかと言うと、昨晩の夕食以降、固形物を摂ってません。
本来的にはカロリーのあるもの全般摂っちゃダメなんでしょうけど、ダイエット目的じゃないですし、そこは「もっとゆるいやつ」ということで、飲み物、スープ類、ヨーグルト、あとアメちゃんはOKにしてます。

これを、とりあえず最低でも24時までは続けるつもりです。そのまま朝まで寝てしまえればOKですが、空腹感で寝れないようであれば、そこで軽く何か食べます。

目的は、内臓を休ませること。そして、デトックスですね。
まぁこのデトックスってやつ。「体内の毒素を排出する」ってことになってますけど、毒素なんて元素も毒素なんていう物質も存在しませんし、非科学的なので眉唾なんですけどね。(笑)

ただ、たまーに一日くらい、何も食べない日があってもいいじゃん? って思ったのも一つ。

今のところは、それほど辛い感覚は無し。案外らくらくにこなせそうかな。
結果はまた報告しますね。

選挙で投票する人選び。

ご無沙汰してます。
世の中は統一地方選ですね。皆さんもお住まいの市区町村の首長や議員を選ばれると思います。

遅ればせながら僕も、住んでいる区の区議選の選挙公報をダウンロードして読み漁ってます。
本当は室蘭市議選に投票したいんですが、嫌でも大田区議選に投票しなきゃいけないので。
ただ見てみて絶句。議員定数50人に、65人が立候補している状況。うーん。これは選ぶのちょっと大変。ということで、ある程度機械的に絞り込むことにしました。

僕が基準にしたのは以下です。

  • 某宗教関係の政党と、某中国と同じ政治制度を実現しようとしている政党は根本的に僕の考え方とは合わないので、政策云々関係なく除外します。
  • 聞かれもしないのに年齢を前面に打ち出して、「若さ」などをメインにPRしている候補は除外します。年齢しかアピールポイント無いなら出てくるな、ということで。
  • 特定の国政政党がバックにいることをアピールする候補も除外します。
  • 「脱原発」や「集団的自衛権行使反対」など、地方議員の身分ではどうにもできないテーマを政策として掲げている候補も除外です。それなら国会議員に立候補して下さい。
  • 「○○協会代表」「○○の会顧問」など、やたらと団体役員の役職を並べている人も除外します。特定の団体の利益を代表している候補はいりません。
  • 「活力」「一人ひとりが輝く」「安心」「元気」「未来」など根拠不明のあいまいな政策を掲げる候補も除外です。

ここまでで25人にまで絞り込めました。
ここから、個々の政策をじっくり読んで、誰に投票するか決めます。

地方選だと、誰に投票していいか分からないケースも多いかと思いますが、こうして消去法で自分の考えと合わない人を除外していくと、意外に簡単に候補を絞り込めますよ。

もしも投票する候補を決められずに棄権するくらいなら、是非。

2015年 あけましておめでとうございます。

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2015年、初めての更新となります。皆様あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

今年は年末年始なにかとバタバタしてまして、ブログ更新が今日までズレ込んでしまいました。。

さて。それでは毎年恒例にはなりますが、今年の目標といいますか、抱負を書きたいと思います。今年は、

1、聖地巡礼旅の完結
2、5キロ以上の減量
3、室蘭でのリアル活動の強化

の3つを挙げたいと思います。

1は、大晦日にも書きましたが、宮城道雄先生の足跡をたどる旅が未完になってますので、これを早期に完結させたいなと思います。2013年9月に決意し、少しずつ進めてきた取り組みで、すでに2年越しになってますので。

2は、日頃の不摂生がたたり、また体重が73-4キロまで増えてます。これを少なくとも60キロ台まで落としたい。そのためには短期的なダイエットではなく、中長期的な生活習慣の改善が必要です。
最近は特に腸内環境が悪化してるのでは? という実感がありますので、食物繊維を多めに取り、糖質は控え、ヨーグルトを食べる習慣を身につけたいですね。

3は、昨年からの継続になります。むろらん100年建造物保存活用会の理事としての活動や、蘭歴建見会の会員としての活動などを通じて、室蘭のいろいろな方たちとのご縁が生まれてますので、これを大切に深化させて行きたいと考えてます。もちろん、FBページ「てつのまち」グループの運営も継続・強化していきます。

昨年12月から、新たな貯蓄の試みとして、外貨での定額積立預金を始めました。
月1万円ずつですが、給料日の翌日に引き落とされて積み立てられます。

この、毎月一定額ずつ金融商品を購入するのは「ドル・コスト平均法」と呼ばれるそうで、高い時には少なく、安い時には多く買うことになりますので、長期的に見ると購入金額が平準化され、リスクを低減することができます。
以前僕は、何もわからず外貨定期預金にどーんとお金を入れて、ン十万を蒸発させた経験がありますが(恥) その経験を踏まえても、今の状況で日本円だけを貯蓄するのはリスク分散の観点から望ましくないと判断してます。

僕らはどう考えても老後、年金はもらえない世代なので、多少は稼げている今のうちに1円でも貯金をしておかないと大変なことになる・・そう考えてます。
でも、ただの守銭奴では意味がありませんので、そこはメリハリをつけて、使うべきところでは使う、も徹底して行きたいところですね。

2014年 大晦日

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皆様おばんでございます。

早いもので、今年もあと45分ほどとなりました。
今年も元旦に目標を3つほど立ててましたので、それをもとに振り返ってみたいと思います。

1つ目は、邦楽における再始動を挙げました。
今年はお正月4日のロビーコンサートから始まり、7月には宮城会全国演奏会、10月には北海道三曲連盟全道演奏会と大きな演奏会をこなして来ました。
合間合間には、お箏教室を開く姉弟子のところで一緒に練習させて頂いたりと、昨年よりもちょっとだけたくさん活動できたかな? と思います。

2つ目は、聖地巡礼の完遂を挙げました。
これに基づき、2月に刈谷、7月には伊勢と白浜を訪れましたが、最後に一箇所、鞆の浦だけがまだ行けてません。というわけで未達成ですね。

3つ目は、写真撮影技術の向上です。
てつのまち写真館に掲載する写真の質を上げたいということで決めた目標でしたが、ようやく夜景写真とか、人様にお店できるかなー? ってレベルのが撮れるようになってきました。

最近実感しているのが、自分から見ても、だいぶ考え方がポジティブになってきてるな、ということです。ネガティブな思考に囚われることも少なくなりました。
来年はさらにポジティブに、当たって砕けろの精神で何事にもチャレンジして行きたいですね。

ご覧の皆様には大変お世話になり、ありがとうございました。
来年もよろしくお願い申し上げます。

崩壊への足音・・

このブログの更新は久しぶりですね。皆様ご無沙汰しています。

僕がFacebook上で「てつのまちグループ」という、室蘭市を紹介するページ群を開設しているのは皆様御存知と思いますが、その中の「てつのまち写真館」で今年の3月から連載しているシリーズに「神社シリーズ」というものがあります。

てつのまち写真館で紹介する写真は9割以上が僕が自分で撮ったものですから、当然市内各地の神社を探して訪ね、お参りして写真に納める。そんなことを続けてきました。

その中で強く感じていることがあります。
表面上は大きな破綻もなく、ゆるやかに衰退を続けている室蘭市ですが、実は生活のすぐ近くでいろいろなかけがえの無いものが壊れ始めている、と。

室蘭市内には、まちの成り立ちから、人口の割にたくさんの神社があります。僕がこれまでにてつのまち写真館で紹介したものだけでもすでに23社を数えます。

神社はお祭りなどを通じて地域の住民が一体する要になるだけでなく、今のように町内会館などが整備される前には、地域の寄り合いや集会の場所だったり、発表の場所だったり、子供の遊び場だったりと、まさに地域コミュニティの中核、要でした。

そんな地域にとって無くてはならないはずの神社。しかし、僕が紹介した23社のうち、御祭神の分からない神社が半数近くあります。地域の方たちがどんな思いを託して神社をその地に建てたのか、その由来がわからないものがたくさんです。
そして、それを知っているはずの昔からの住人であるお年寄りが、次々と地方に住む子供さんたちを頼って室蘭から出て行ってしまっている。結果、神社のことを知る人がいなくなり、神社を管理する人もいなくなる。そして神社自体も無くなっていく。

僕が紹介した23社のうち、3社はすでに廃止された神社です。
未公開で、これから公開しようとしている神社の中にも2社、すでに廃止された神社があります。

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廃止されて藪になってしまった旧栄町神社

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廃止されて石段だけが残る旧本町神社

各地域に根ざした存在であったはずの神社。このまま無くしてしまっていいのでしょうか。

せめて僕は記録者として、今残されている神社を写真におさめ、保存していくことで、警鐘を鳴らして行きたいと思っています。

神社ほどではないにせよ、お寺も同様の危機を迎えていると思います。
来年はお寺シリーズの連載を考えています。